佐喜眞美術館が開館25周年 ~ 100万人が訪れた平和の発信地

 平和学習で沖縄をお訪れる人たちが必ず立ち寄る「佐喜眞美術館」が、今日23日、開館25年を迎えた。沖縄戦の実相を描いた丸木位里・俊夫妻の「沖縄戦の図」を中心に、美術、特に絵画を通して沖縄戦を問い続け、平和を考える重要な拠点の一つとなっている。

 普天間基地とフェンス一枚で接する場所に建てられた佐喜眞美術館の屋上からは、オスプレイをはじめ戦闘機の発着する普天間基地の滑走路が目の当たりにできる。

25年前、「美術館を建てたいから」と、普天間基地の一部を返還させて造られた佐喜眞美術館ならではの設定である。

<展示品の解説をする佐喜眞道夫館長 2015年10月>

<2019年11月23日 琉球新報より>

2019年11月23日リンクURL

東京で出会った沖縄 ~ 健康食品の宝庫 おきなわ

 去る14日、東京で全国的な憲法関係の会議があり、沖縄から仲間3人とともに出席した。その会場で、会議の参加団体が資金造成のため、健康食品の物品販売をしているので協力してほしいとの呼びかけがあり、沖縄へのお土産を買いたかったし、協力もしたかったので、休憩時間に覗いてみた。

 しかし、なんと!健康食品とはすべて沖縄県産品だった。ウコン、もろみ酢、お塩、薬草茶、黒砂糖、シークヮーサージュース etc。これを東京のお土産として持って帰るわけにはいかない。嬉しくもあり、可笑しくもあり…。

 翌日、私用で延泊したホテルは五反田駅の近くにあった。夜は時間を持て余して、駅前のビルにある本屋で気軽に読めそうな本を3冊購入。下りのエスカレーターをのんびり降りていると「さーたーあんだぎー」の看板を発見!思わずかけよってしまった。

 「健康 長寿のふるさと沖縄の自然健康食品」と謳っている。並んでいる品々は、昨日と同じく、ウコンにもろみ酢、お塩、薬草茶、黒砂糖、シークヮーサージュース、泡盛など、定番の品々。

 店主が試食を進めるので「わたし沖縄です」と言うと、「すぐわかったよ」と返された。やっぱり!ウチナージラー(沖縄らしい顔)しているんだねぇ。

2019年11月21日リンクURL

ドキュメンタリー「沖縄戦」上映会 ~ 12月9日、10日(無料)

「沖縄戦」という言葉を聞くと、心穏やかではいられない。祖父が戦死、父や母が沖縄戦の生き残りであり、「集団自決」の島で生まれ育った者として、その実相が知りたくて、仕事の一部でもあったが、たくさんの人たちの戦争体験を聞いてきた。

それでも、私が聞いた話は、極々一部であり、沖縄戦を生き抜いてきた人たち一人ひとりそれぞれに、筆舌に尽くしがたい悲惨な「戦争体験」がある。

「戦争の話は、もう聞きたくない」と思ったことは何度もある。でも聞きたい、聞かなければならない。戦争の映画は見たくない。でも見たい。見なければならない。そんな葛藤が消えることはない。

12月9日、10日、パレット市民劇場でドキュメンタリー映画「沖縄戦」の上映会がある。渡嘉敷島の「集団自決」のことも、体験者の一人である吉川嘉勝さんが語る。

 

2019年11月19日リンクURL