明日からまた抗議行動が中止に! ~ 今日(1月5日)の辺野古

 新年の抗議行動がスタートする今日(1月5日)が、たまたま水曜日で、私たち平和市民連絡会の担当日だった。

 今日から行動開始とあって、会う人ごとに「明けましておめでとう!」とあいさつを交わしながら違和感を覚える。心から「おめでとう!」と言える日は、いつ来るのだろうかと。

 9:00 一回目の抗議行動。30名近くが座り込んだ。一昨日から新規感染者が急増、第6波を予感させる情報に座り込み参加者が減った感じだ。

 

 しかし、博治さん、文子さんの顔も見える。なんだか安心する。

 

 一回目の座り込みが終わって、テントに戻ったところで、オール沖縄現場闘争部会長の山城博治さんが挨拶。

 「辺野古の新基地が完成すると戦争が始まる。新基地にはオスプレイ100機、日本版海兵隊と呼ばれる自衛隊の水陸機動団が常駐し、日米の南西諸島要塞化の中心拠点となる。恐ろしい。恐怖でいっぱいになる。しかし、私たちは負けない。コロナ禍も気になるが、今年も頑張っていきましょう。

 

 環境問題の専門家で、辺野古ジュゴン訴訟などに取り組む吉川秀樹さんもマイクを握った。「今年は新しい取り組みをはじめる。1月18日から始まるアメリカ議会に対して沖縄の市民社会からとして書面を通して訴える準備をしている。

 アメリカ側に沖縄の民意は正しく伝えられていない。まず一つに玉城デニー知事が設計変更を不承認にしたこと。そして二つに、海が穢され、珊瑚など環境が破壊されていること。三つ目に普天間は騒音や環境破壊などで、市民社会に多大な影響を与えていること。

 アメリカ議会の軍事委員会には環境部門を取り扱う会派があり、海洋保護、空気汚染、人権などに分かれている。アメリカは環境や人権問題をつかれるとなぜか弱い。幸いなことにこれまで多くの人たちの活動によって、アメリカの市民団体との強いつながりも出来ているので、訴えることに希望が持てている」新しい年のスタートに嬉しい報告に拍手が沸いた。

 しかし、吉川さんの報告に希望の兆しが見えたのもつかの間、2回目の座り込みを前に、「新規感染者600名超」のニュース速報が伝わり、ゲート前は騒然となった。 

 明日からの抗議行動はどうなるのか!と不安を感じながら、2回目座り込み。

 どんなに抗議をしてもちゃんとしたマスクをしないテイケイの警備員。ただ、彼らは会社の方針に従わざるを得ない労働者、しかも非正規。改めて雇用主である会社、及びそういう企業と税金を使って契約している防衛局への抗議の必要があると再確認した。 

 今日新たに掲げられた横幕。そういえば先日のニュースで、冬季北京オリンピックに日本政府の要員は参加しない理由を、中国の人権問題を挙げている安倍元総理の映像とコメントが流れていた。思わず「日本国内の人権問題はどうなっている。あんたに他国の人権問題なんかいう資格があるのか!」と独り言を言ってしまった。 

 三回目の座り込みを前に雨が降り出した。

 祖国?復帰から50年、戦後77年、いや歴史はもっとさかのぼる。日本という国から人権を踏みにじり続けれれてきた沖縄の、典型的な姿がここにある。

 

 帰途のバスの中、コロナ623名の新規感染を受けて、「明日からの辺野古関連の抗議行動は中止、各曜日担当責任者による監視活動に切り替える」とのオール沖縄会議からの指示が伝えられた。

 新しい年、今日始まったばかりの抗議行動は、たった一日で打ち切られた。

 

 

2022年1月5日リンクURL

続々・コロナは米軍基地からやってくる ~ 止まらぬ米軍のクラスター 岩国でも…

 米軍基地内でのコロナ新規感染の勢いが止まらない。31日が98人、1日が235人、2日70人とクラスターが広がっている。

 2日、玉城デニー知事は緊急記者会見を行い「米軍の感染拡大防止対策と管理体制の不十分さを示すものと言わざるを得ず、激しい怒りを覚える。県内での新変異株・オミクロン株の感染拡大は米軍由来」と、米軍の対応を批判した。

 沖縄県は今日、2日の県内での新規感染者が130人と前日の51人から倍増したと発表した。新規感染者が100人を超すのは昨年の9月25日以来3カ月ぶり。

 感染力の強いと言われる基地由来のオミクロン株が、市中感染で県民の間にも広がっていると懸念されている。

<追記> 今朝(4日)の琉球新報は沖縄だけでなく、岩国での米軍基地内の感染拡大を報じている。

 

 

 

2022年1月3日リンクURL

決意新たに ~ 辺野古をめぐる二つの学習会

 年末は辺野古をめぐって行われた二つの学習会に参加した。

 25日(日)は、平和市民連絡会主催の「辺野古設計変更申請不承認通知書を読み解く~事業を頓挫させるための当面の課題~」。会員の北上田毅さんが講師。

 土木技師として技術的に辺野古の工事がいかにずさんで、完成の見通しがない無責任な国策であるかを、詳細な資料を基に明らかにした。

 この講演会の模様は下記のURLから視聴できます。

<https://www.youtube.com/watch?v=hnKUIjQvXpc>

 コロナ禍が再燃する中で、多くの仲間が熱心に聴講した。


 さらに、29日は、オール沖縄会議主催の講演会「辺野古『設計変更』不承認をめぐる沖縄県と国の法的争い」。琉球大学の徳田博人教授を講師に、法的な側面から辺野古の工事がいかに不法を重ねて進められているかを解説。

 徳田教授は 

①「埋め立て承認の取り消しや撤回」と『設計変更不承認』はどう違うのか

➁ 沖縄県はどのような理由から不承認としたか

③ 不承認に対して国が行うであろう対抗措置の問題点は何か

④ 今後予想される展開

⑤ 今後の展望と、私たちにできるこは何か  (レジュメより)

 とても解りやすい解説により、国の欺瞞的な埋め立て工事の進め方の問題点を学んで、今後の抗議行動への元気を頂いた。

 この講演会の模様は、下記のURLからユーチューブで視聴ることが出来ます。

<https://www.youtube.com/watch?v=1qUOZEyoFIo&t=20s>

 

 

 

2021年12月31日リンクURL