沖縄の民意こそ公益 ~ 代執行訴訟デニー知事が口頭弁論

 「国が玉城知事に代わって辺野古新基地建設の設計変更を認める」ための代執行訴訟が、30日(月)、福岡高裁那覇支部で始まり、玉城知事のわずか20分足らずの口頭弁論だけで、今回も軟弱地盤に対する実質審理はなく、即日結審となった。 

 裁判を前に、高裁前の城岳公園で行われた事前集会で、大勢の市民が抗議の声をあげた。

 担当の加藤弁護士は「そもそも代執行訴訟の要件を満たしていない裁判。①県が法律に違反しているか⇒国こそ違法 ②他に方法がない⇒ いくつもある。代執行は最後の手段 ③公益をそこなう ⇒県民の多くが反対している県民の意志こそが公益」と、喝破した。さらに「明治時代にできた法律を盾に、国と地方自治体が対等であるという概念を無視、破壊しているとも。

 少し遅れて到着した玉城知事も、口頭弁論に向け決意を述べた。「県民から権限を奪いとり、国に都合のいいように司法が手を貸している。論点を争いもせず『お前はどけ!』と言うようなもの。みなさんと同じ思いでしっかり主張してくる」

 湧き上がるデニーコールに送られて入廷したデニー知事だったが、結果は冒頭の通り。判決言い渡しの期日は言い渡されなかった。

<裁判所を出る玉城知事>

                <10月31日 沖縄タイムス>

 

2023年10月31日リンクURL

ここには法律も、憲法も、何んにもない! ~ 10月25日の辺野古

 「平和な日々を繋いで」。辺野古ゲート前、座り込みテントの屋根を支える柱に描かれた、素朴な絵と言葉に心揺さぶられる。そうだ。ここにはまだ平和な日々があるんだ。

 連日報じられる、ウクライナやパレスチナ・ガザ地区の子どもたちの映像に胸を締め付けらっれる思いだが、私たちには、まだこうして抗議の声をあげることが出来る平和が、かろうじて遺されているのだと気づく。

 

 10月25日、今日も二つの車いすを先頭に、辺野古工事用ゲート前に座り込む。仲間に支えられて車いすから立ち上がった!ヒロシさんは自作の詩を歌う。「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ、今日も座ろうゲート前、おかしいな?おかしいな?ここには法律も、憲法も、何にもない!


 人間はどうして2000年以上もの間、戦争というこの世で最も大なる愚かさに気づくことが出来ないのであろうか。

 

 この日は、どういうわけか午前9時の一回だけで、正午、午後3時の工事車両の動きはなく、抗議行動も昼食後解散となった。私は、帰宅する友人の車に便乗させてもらい、瀬嵩側から大浦湾の様子を見てきた。海路で土砂を運び込む船や台船など、多くの船団が蠢く様子に、思わず呻いてしまった。

 この日の朝刊は、サンゴ移植前に埋め立て作業開始の方向で工事の発注がなされたとの報道。デニー知事が地盤改良申請を承認しない限り、工事は始められない。それこそ法律違反だ。にも拘わらず政府側の御用学者がこぞって「サンゴの生息には何の影響もない」とお墨付きを与えている。海底90㍍もの掘削で地盤改良の上、他から運んだ土砂で広範囲に海岸沿いを埋め立て「何の影響もない」はずはない。彼らに学者としての良心はないのだろうか?

 

 <テント横の花壇に、色鮮やかなカンナの花>

 

 

 

2023年10月26日リンクURL

パレスチナに平和を!~ 連帯集会

 昨日(19日)は、県庁前県民広場で、平和市民連絡会が呼びかけた「Peace for Palestine! パレスチナに平和を」サイレント・スタンディングが行われた。


 緊急の呼びかけにも拘わらず、30名以上の方々が集まって、メッセージボードを掲げ、パレスチナへの平和の連帯を訴えた。通りがかった人たちや海外の観光客からも共感のジェスチャーいただいた他、この日参加できない人たちからもメッセージなどが届いた。 

(写真提供:平和市民連絡会)

 寄せられたメッセージの一つ、沖縄にルーツを持つ米国在の仲間達たちから届けられた「パレスチナの平和のために集まった沖縄の仲間への連帯声明」を紹介する。

 

パレスチナの平和のために集まった沖縄の仲間への連帯声明

 私たちはこの短い連帯のメッセージを、パレスチナの平和のために那覇に集まっている仲間たちに、 クミアイ(Kumeyaay)の土地から、ノノタク(Nonotuck)の地から、コーストサリシ(Coast Salish) の土地から、アーマームツン(Amah Mutsun) の土地から、そして韓国のソウルから送 ります。 それぞれ沖縄の家族、祖先と異なった距離感、関係性を持っていますが、沖縄の祖先との繋がりがある研究者やアーティストとして、私たちは、今日ここに集まられたみなさんと同じよう に、75年にもわたる植民地化、アパルトヘイト、占領のもとで暮らすパレスチナの人々との連 帯を表明することに意味があると感じています。

 私たちは、ガザにおける大量虐殺的な包囲の 構造に対し、パレスチナの人々が抵抗を続けていることは、植民地支配からの解放のための 何世代にもわたる戦いであることも認識しています。パレスチナ青年運動が私たちに教えてく れるように、ガザはパレスチナの人々の抵抗の中心地であり、そしてその抵抗が「パレスチナ の人々の絶滅を目指す、まさに川から海までのシオニスト体制の暴力に対する戦略的かつ道 徳的に必要な抵抗 」であるが故に、ガザという土地が標的にされているのです。

 沖縄のみなさんにこうしてメッセージを送るのは、みなさんから海や言葉や世代を隔てている 私たちが、今この瞬間に、つながりと連帯を築こうとすることに何か意味があると思うからで す。私たちがそう思うのは、パレスチナの人々の自由への闘い、私たち自身も植民者となって 住んでいる土地の先住民族の人たちの自由への闘い、そして、自分の命しか大切に思わない、いわゆる「戦争を作りたがる人たち」や資本家たちから解放されるために闘っている世界  中の人々の闘いと、沖縄の解放の闘いが結びついているという信念に基づいているからで す。

 私たちの立場を明確にしますと、ガザで起きている出来事の根本的な原因は、イスラエル国 家による植民地支配と構造的暴力にあると考えています。イスラエル国家は、占領を批判する 人々にユダヤ主義だと非難しますが、私たちの目的は、ユダヤ人を標的にしたり非難したりすることではありません。むしろ、暴力の非対称性を指摘し、パレスチナの人々の命や苦しみ が、国際的なメディアや政治家の支援において、いかに軽視されているかを指摘することが必 要だと考えています。そのような暴力の非対称性は、パレスチナ人の死を不可視化し、必要か つ適切なものとして正当化してしまうのです。私たちは、政治指導者から発せられる言葉や統 計的な数字が、パレスチナ人から積極的に人間性を奪い、より深刻に標的化していることを物 語っていると感じています。そして私たちは、軍事主義がいかに人々から生きる意志を奪おう とするかを知っています。手榴弾の不発によって集団自決を生き延びた私たちの先祖の一人 が、その時を振り返り、「死に損ねたんだ。仕方がないからただ座っていた。どうせ生きるとは 思わないから。座るしかなかった」と教えてくれたからです。

 しかし、私たちは軍事主義にそのような力を与えません。だから、今日ここで皆さんと一緒に、パレスチナの人々とともに、国家 の植民地的・帝国主義的欲望による暴力と闘いに連帯することを改めて表明します。私たち は、パレスチナの人々の生きる権利を守るために闘います。

                          2023年10月19日

 

2023年10月20日リンクURL