パレスチナに平和を!~ 連帯集会

 昨日(19日)は、県庁前県民広場で、平和市民連絡会が呼びかけた「Peace for Palestine! パレスチナに平和を」サイレント・スタンディングが行われた。


 緊急の呼びかけにも拘わらず、30名以上の方々が集まって、メッセージボードを掲げ、パレスチナへの平和の連帯を訴えた。通りがかった人たちや海外の観光客からも共感のジェスチャーいただいた他、この日参加できない人たちからもメッセージなどが届いた。 

(写真提供:平和市民連絡会)

 寄せられたメッセージの一つ、沖縄にルーツを持つ米国在の仲間達たちから届けられた「パレスチナの平和のために集まった沖縄の仲間への連帯声明」を紹介する。

 

パレスチナの平和のために集まった沖縄の仲間への連帯声明

 私たちはこの短い連帯のメッセージを、パレスチナの平和のために那覇に集まっている仲間たちに、 クミアイ(Kumeyaay)の土地から、ノノタク(Nonotuck)の地から、コーストサリシ(Coast Salish) の土地から、アーマームツン(Amah Mutsun) の土地から、そして韓国のソウルから送 ります。 それぞれ沖縄の家族、祖先と異なった距離感、関係性を持っていますが、沖縄の祖先との繋がりがある研究者やアーティストとして、私たちは、今日ここに集まられたみなさんと同じよう に、75年にもわたる植民地化、アパルトヘイト、占領のもとで暮らすパレスチナの人々との連 帯を表明することに意味があると感じています。

 私たちは、ガザにおける大量虐殺的な包囲の 構造に対し、パレスチナの人々が抵抗を続けていることは、植民地支配からの解放のための 何世代にもわたる戦いであることも認識しています。パレスチナ青年運動が私たちに教えてく れるように、ガザはパレスチナの人々の抵抗の中心地であり、そしてその抵抗が「パレスチナ の人々の絶滅を目指す、まさに川から海までのシオニスト体制の暴力に対する戦略的かつ道 徳的に必要な抵抗 」であるが故に、ガザという土地が標的にされているのです。

 沖縄のみなさんにこうしてメッセージを送るのは、みなさんから海や言葉や世代を隔てている 私たちが、今この瞬間に、つながりと連帯を築こうとすることに何か意味があると思うからで す。私たちがそう思うのは、パレスチナの人々の自由への闘い、私たち自身も植民者となって 住んでいる土地の先住民族の人たちの自由への闘い、そして、自分の命しか大切に思わない、いわゆる「戦争を作りたがる人たち」や資本家たちから解放されるために闘っている世界  中の人々の闘いと、沖縄の解放の闘いが結びついているという信念に基づいているからで す。

 私たちの立場を明確にしますと、ガザで起きている出来事の根本的な原因は、イスラエル国 家による植民地支配と構造的暴力にあると考えています。イスラエル国家は、占領を批判する 人々にユダヤ主義だと非難しますが、私たちの目的は、ユダヤ人を標的にしたり非難したりすることではありません。むしろ、暴力の非対称性を指摘し、パレスチナの人々の命や苦しみ が、国際的なメディアや政治家の支援において、いかに軽視されているかを指摘することが必 要だと考えています。そのような暴力の非対称性は、パレスチナ人の死を不可視化し、必要か つ適切なものとして正当化してしまうのです。私たちは、政治指導者から発せられる言葉や統 計的な数字が、パレスチナ人から積極的に人間性を奪い、より深刻に標的化していることを物 語っていると感じています。そして私たちは、軍事主義がいかに人々から生きる意志を奪おう とするかを知っています。手榴弾の不発によって集団自決を生き延びた私たちの先祖の一人 が、その時を振り返り、「死に損ねたんだ。仕方がないからただ座っていた。どうせ生きるとは 思わないから。座るしかなかった」と教えてくれたからです。

 しかし、私たちは軍事主義にそのような力を与えません。だから、今日ここで皆さんと一緒に、パレスチナの人々とともに、国家 の植民地的・帝国主義的欲望による暴力と闘いに連帯することを改めて表明します。私たち は、パレスチナの人々の生きる権利を守るために闘います。

                          2023年10月19日

 

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