沖縄の状況を変えなければ、日本の将来はない! ~ 今日( 11月22日)の辺野古

 今日7時発平和市民連絡会の辺野古行バスは、県庁前の出発からほぼ満員状態だった。それもいつもと顔ぶれが違う。聞けば、明日の県民大会に参加するため沖縄を訪れた県外から方々だった。

 わざわざ高い飛行機代と貴重な時間、エネルギーを費やして沖縄くんだりまでやってくるだけあって、座りこむにも気合が違う。機動隊に両脇をかかえられ、イスから立ち上がることを強制されるまで、とぼけたり、無視したりして粘りに粘っている。

 一回目の座り込みが終わり、二回目の正午まではテント下で休息をとりながら、県外から参加の人たちとの交流が行われた。この間にも次々と県外参加者が増えて行った。

 名古屋から参加の女性。「コロナで久しぶりの辺野古。明日の県民大会に参加するために来たが、昨日はうるま市のミサイルが配備されるという自衛隊駐屯地をみててきた。ゲートの衛兵が銃を構えているのには驚いた。愛知県にもいくつか自衛隊基地があるが、銃など持っていない。やはり沖縄の基地は違うのだと実感した。

 それからもう一つ、南西諸島で自衛達基地が次々造られ、軍事強化が行われているが、そこに配備されるミサイルなどの武器は愛知にある三井の軍事工場でつくられている。また外国との共同研究で進めれれている次期戦闘機の開発は、愛知の三菱の軍事工場でつくられている。これは輸出も目論まれているらしい。沖縄の島々を戦場にしないためには、愛知での武器をつくらせない運動を拡げていかなければならないと強く思った。ともに頑張りたい」。

 福岡からの男性。「これまで沖縄と連帯する活動を長年やってきたが、地道に抵抗を続けている沖縄の皆さんには頭が下がる。いま沖縄の状況を変えなければ日本の将来はない。みんなで工事を止めましょう」

「観光で来たが、SNSやテレビなどで沖縄・辺野古のことが話題になるが、実際にはどうなのか、この目で見たいと思ってやってきた」という若者も発言した。この日の辺野古は多彩だった。 


 正午前の二度目の搬入には80人余が座り込んだ。いつもの二倍以上だ。この後私は次の日程のため辺野古を後にしたが、引き上げる私たちとは逆に、ゲート前に向かう人の波が次々続いていて心強く、心置きなく退出することができた。

 明日は久々の県民大会です。万余の結集を目指して、こぞって参加しましょう!! 

 

 

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アリランのモニュメントで祈祷会 ~ 韓国基督教長老会の皆さんが渡嘉敷へ平和学習

 今日(11月21日)は、韓国基督教長老会の皆さん(12名)を案内して渡嘉敷島に行ってきた。韓国から渡嘉敷島を訪れる方々が多いのは、島に「アリランのモニュメント」があるからだ。

 沖縄戦当時、この小さな島・沖縄に145ヵ所(以上)も日本軍の「慰安所」があったと言われる。その中で、唯一「慰安所」の中で行われていた軍隊による女性たちへの性虐待の実態がわかっているのが、この渡嘉敷島の「慰安所」である。

 ここには朝鮮半島から連れて来られた7名の女性たちがいた。その中の、戦後生き残って沖縄で暮らしていた一人の女性が証言したことで、以後日本軍「慰安婦」問題が大きな問題となっていく。

戦争遂行のために軍隊によって設置された「慰安所」。日本国は軍の関与を否定し、「集団自決」と共に、教科書から削除するなどして、なかったことにしようとした。その動きに抗して建立されたのがアリランのモニュメントである。

 韓国基督教長老会の皆さんは、アリランの碑の前で祈祷会を行い、みんなで「アリラン」の歌を歌った。 

渡嘉敷島の海は今日も青く澄んで、波が白い砂浜にうち寄せるたびキラキラと光って心が洗われるようだった。あいにくの曇り空で本来の海の碧さは半減していたが、間近で見ると透き通った透明の海水に感動の声が漏れる。誰もが思わず手にすくってみたくなる。

 聞くだけで胸が痛くなるような悲惨なできごとと、この美しい大自然とのコントラストが、さらに胸を締め付ける。もう二度とこのようなことを起こしてはならない。

 

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今日のガザは 明日の沖縄 ~ 戦争やめよの声をあげよう!市民らが集会

 17日(金)は、17:30から県民広場で開催された「ガザ地区・イスラエル紛争の即時停戦」と「沖縄の戦争準備中止」を求める市民集会に参加した。

 パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘による死者数は1万2000人を超え、犠牲者の80%が子どもや女性といわれる。去る大戦で20万余が犠牲とり、その半数以上が一般住民だったという経験を持つ沖縄県民は、この状況を見逃すことはできないとして、この日の集会となった。

 集会では市民らが次々マイクを握り訴えた。

 

 「ガザ地区は、海とイスラエルに挟まれ、220万人の住民は地区外に避難しようにも逃げることのできない状況にある。その中でイスラエルは「ハマスの拠点」があるとして、ガザの民間地域、学校、教会、医療施設などを無差別に攻撃、多くの民間人犠牲者を出している。国際人権法は、民間人を戦闘に巻き込むことを禁じ、民間人の保護を義務付けており、イスラエルの攻撃は国際人権法に違反している。同じく147万人が住むおきなわは四方海に囲まれ、有事になっても逃げようがない。

 いま沖縄の島々には米軍基地が集中し、台湾有事に備えるとして、自衛隊のミサイル基地が次々と建設されており、住民地域の近くに攻撃目標となる軍事施設を置くことを禁じた国際人権法に違反している」

 毎日のようにテレビ画面やネットにあふれる悲惨な映像に、いたたまれない思いで集会に参加し発言する市民らの後ろで、観光客を満載した貸し切りバスが次々到着、沖縄の旅を楽しむ旅行者を、国際通りに吐き出していた。

 集会は声明を発表し、

一、ガザ地区・イスラエル紛争の即時停戦

二、日本政府、各国、国連は「住民の犠牲」回避を最優先に、即時停戦を実現すること

三、日本政府は「国際人権法」、「ジュネーブ条約追加議定書」に反する沖縄・南西諸島全国のミサイル配備、日米合同訓練など戦争準備を即時中止、を求めた。

 

 

 

2023年11月18日リンクURL