今日(7月15日)の辺野古~涙の理由は?

DVC00009.JPG法事と体調不良と参議院選挙でしばらく行けず、3週間ぶりの辺野古だった。

今、高江がとても大変で、多くの人が高江の緊急行動に駆けつけ、嘉手納ゲート前での抗議行動の広がりもあって、特に金曜日の辺野古ゲート前は最小人数で行われている。

 

DVC00006.JPG

DVC00002.JPG

それでも、今日も元気いっぱい!意気軒高な辺野古ゲート前。参議院選関連の話題が多く、「県民に”NO”を突き付けられた落選議員が”沖縄担当大臣を続けているのはおかしい。自ら大臣を辞任すべきだ」との声があがった。

プロの民謡歌手であるシンザトさん。彼が三線で歌いだすと、誰からともなく踊りだす。これが沖縄の文化。(私も踊っていたので、写真はありませんが…)

DVC00007.JPG

シンザトさんが「平和の願い」歌ったときのこと。この歌の背景を説明する途中で感極まり嗚咽し、声が途切れた。歌いだしてもなお途切れがちに歌詞を絞り出すように歌い続けたシンザトさん。聞く方も「頑張れ!」と声をかけつつ共に涙を流しながら聞いた。

ちなみに「平和の願い」の歌詞は、

作詞:平識ナミ 作曲:普久原恒男

1.沖縄(ウチナー)てぃどぅ島や 何時(イチ)ん戦世(イクサユ)い
安々(ヤシヤシ)とぅ暮らす 節(シチ)や何時(イチ)が
*ディー 我(ワ)ったー 此(ク)ぬ島沖縄(ウチナー)
平和願(ニガ)らな 此(ク)ぬ沖縄(ウチナー)

2.忘(ワシ)るなよ互(タゲ)に 哀(アワ)り戦世(イクサユ)や
世間御万人(シキンウマンチュ)ぬ 肝(チム)に染(ス)みてぃ
*繰り返し

3.上下(カミシム)ん揃(スル)てぃ 心(ククル)打ち合わち
誠此(マクトゥク)ぬ沖縄(ウチナー) 守(マム)てぃいかな
*繰り返し

4.思事(ウムクトゥ)や一道(チュミチ) 恋(クイ)しさや大和(ヤマトゥ)
やがてぃ御膝元(ウヒジャムトゥ) 戻(ムドゥ)る嬉(ウリ)さ

歌詞の大まかな意味は

わが島沖縄、いつまでも戦争のような状態、いつになったら心安らかに暮らせるときが来るのだろうか?みんなで心合わせて平和を願いましょう。

忘れないでおこうお互いに、戦争のときの苦しさ辛さを、みんなの心に染めて…。みんなで心合わせて、沖縄をを守っていきましょう。

 

この歌を歌いながらシンザトさんの胸に去来したものが何だったのかは知る由もないが、数日前、開会中の県議会の質疑応答の中で、元海兵隊による強姦致死事件の概要を説明していた県幹部が、途中声を詰まらせ涙声で答弁した、との新聞報道もあった。

悲惨な沖縄戦から引き続き、基地の島故の事件事故で多くの県民が被ってきた心の傷は、直接の被害者だけでなく、多くの県民にとってトラウマとなり、事件事故が起こるたびに、過去の苦しみ悲しみが呼び起こされ、何度も繰り返しえぐられる。

今日もそんな場面を目の当たりにした辺野古だった。

 

2016年7月15日リンクURL