辺野古ゲート前の座り込みの中で たくさんの抵抗の歌が生まれ、いまも日々生まれ続けている。作者はもちろんプロのミュージシャンもいるが、多くは座り込みに参加しているごく普通の人たちだ。
ゲート前で歌われる歌は単に勇ましく闘いを鼓舞するような歌だけではない。ユーモアあふれる風刺の利いた歌や、ロマンあふれれる歌がむしろ好まれる。
この歌もその一つ。ミスターゲート前の山城博治さんが大好きな歌の一つでもある。「やんばるの歌」
60年安保、70安保闘争の頃によく歌われたという「心さわぐ青春の歌」の辺野古版(替え歌)である。
一、我らの想いは それはただ一つ
麗しのうちなぁ 非武の島よ
海や森 空も澄めば
わが心は やんばるの地に
二、 いかなる弾圧が 度重なるとも
われらの友情は 永遠に変わらず
海や森 空も澄めば
わが心は やんばるの地に
三、 誰でも一度は 恋をするものさ
嵐の中でも 恋は貫く
海や森 空も澄めば
わが心は やんばるの地に
胸がキュンとなるようなメロディ、ロマンあふれる歌詞に、切り裂かれる高江の森や生き物たち、埋め立てられようとしている大浦湾のサンゴやジュゴンへの想いが重なり、歌いながら大の男が涙顔になることも少なくない。
「やんばる」は世界自然遺産の候補にもなっている生物多様性豊かな森や海。私たちは命の宝庫故郷・やんばるをこよなく愛する。
現世代はこの豊かな自然を、子や孫の未来世代に手渡す責務がある。ゆえに海を埋め立て森を破壊する新基地建設を止めるため、懸命に闘っている。
山城博治さんもこの歌「山原の歌」が大好き、愛してやまない。いろいろな集会で情熱的に歌う山城さん。歌うことで自らを鼓舞し、人々を励ます。