被告米兵に懲役7年求刑

 昨日(25日)は、昨年12月に起きた米兵による少女誘拐・性暴力事件第4回公判が那覇地裁であり、私も傍聴券の抽選に並んだ。4度目の正直で、はじめて傍聴券を得ることが出来た。

 検察、弁護側それぞれの論告の後、証言席の被告が、第一回公判と同じようにあまりにも堂々と「私は無罪です」と発した言葉に、傍聴席から一瞬苦笑と怒りのどよめきが起こった。

 さらに被告は「(訴えられたことで)僕はすべてを失った。時間も、お金も、家族も。僕の名前は不名誉なかたちで世界に知られてしまった」と、自分が傷つけた少女への痛み、彼女が失ったものの大きさへは全く思いが至らないばかりか、まるで自分が被害者であるかのように訴えた。

 性暴力に対する司法の被告弁護士の論告といい、裁判官の被害者への質問といい、性暴力に対する認識はあまりにも旧態依然としていることに唖然、失望感に襲われた。審理はこれで結審し、12月13日に判決が言い渡されるが、判決は社会の反映でもある。その内容によっては、司法だけでなく、日本社会の後進性を世界にさらけ出すことになる。

 

2024年10月26日リンクURL