白い「いじゅ」や「崑崙花」「クチナシ」に、黄色のソウシジュなど、うりずん(初夏)の花々が咲き競うやんばる路を辺野古に向かう。
車中の話題は前日の辺野古住民訴訟の判決。同種の裁判では国家権力に阿る司法に、沖縄の魂の叫びはことごとく「門前払い」されてきた。
門前払いの理由は「原告適格、辺野古に新たな基地が出来ても原告の4人は何の被害も受けない。よって訴える資格がない」というもの。原告資格を認めてこれまでの裁判を進めてきた3人の裁判官は、この3月で移動になり、判決は新たに担当になった裁判長の下で出された。
同じ裁判で、一度認めた原告適格が覆されるのは異例だという。意図的な移動だったのでは?という声も聞かれる。判決直前に裁判長が代わるという同じような例は、沖縄の裁判で前にもあったからだ。
ゲート前の座り込みで、原告のひとり金城さんは、「司法は死んだ」と嘆き、「でも、私たちは、あきらめずに新たな裁判を闘う」と決意を語った。
復帰から50年がたっても、まともな国民として扱われず、侵害され続ける沖縄の基本的人権、暮らし、そして命。沖縄だけではない全国各地で、国家権力による様々な問題が噴出している状況に歯止めがかからない。日本はどうしてこんな無残な国になってしまったのだろうか考えると、目がさえて眠れないことが多い。
目の前を爆走する米軍の戦闘車両。今日はやたらと目についた。
お口直しに「辺野古の花たち」です。イジュ、デイゴ、テッポウユリ
月見草、ソウシジュ、テッポウユリ
伊芸サービスエリアの月見草