「辺野古の座り込みは県外の人や外国人が多いって本当?」 ~ 今日(3月24日)の辺野古

 先日からムゥドイビーサ(寒の戻り)の沖縄。曇りのち雨の天気予報を受けて、寒さと雨対策も抜かりなく、辺野古へと那覇を出発。途中、ポツポツと雨が落ちてきたりしたが、幸いに大降りにはならなかった。

 

 

 

 今日は一回目から、黒いフレコンバッグを積んだダンプが数台入った。「中身はなんだ!」気になる。いまのところわからない。当初から辺野古の埋立てには、フクシマの汚染土が使われるのではないかと言われてきた。

 沖縄と国の間では、噂が後に現実となってきた。オスプレイ然り、新基地の自衛隊常駐然り、軟弱地盤然り、活断層然り。常に国は「そんなことはない」と白らを切ったが、全部その通りになってきた。原発汚染土もあり得ない話ではない。

 一回目の座り込みの後、テント下でいつものように集会。名古屋から参加のご夫妻がマイクを握った。「辺野古の行動が始まった2014年から、二人で毎年何回か辺野古に通った。遠くから通うのがもどかしく、定年を機にまだ在職中だった妻を名古屋に残して一人沖縄に移住。4年がたたところで、妻も定年、自分も70歳になった。この先、夫婦で元気に過ごす時間がどれくらい残されているか考えるようになり、ここでいったん名古屋に戻ることにした。明日、沖縄を離れる」。お別れの挨拶だった。

 お二人への感謝を込め、みんなでお礼の歌声を贈った。

 

 「引き上げても、今度はまた名古屋から辺野古へ通います」と、帰宅する島袋文子さんと別れを惜しんだ。

 北海道から来たという若いカップルが、テントスタッフから埋め立て状況の説明を受けていた。テントで休憩中の人たちに「どこから参加ですか?」と、一人一人に質問。

 なぜかと聞けば「観光で沖縄に来たけど、ネットで辺野古で座り込みの抗議をしているのは、ほとんど県外や外国の人で、沖縄の人は少ないと言われているので、確かめに来た」という。一同苦笑い。なぜ辺野古に反対するのかとも聞いてもらいたかったが、それ以外の質問はしなかった。でも、正直でよろしい。やっぱりそんなデマを信じる人もいるんだ!「どうぞ!どうぞ!しっかり調べて行ってください」

 同じ若い人でも、こちらは ワシントン在の大学で演劇を教えているという県系の女性。アメリカに沖縄を伝えるために、取材中とのこと。辺野古をテーマにした演劇を、今度は学生たちも一緒に沖縄に来て作り上げ、ネットを通してアメリカに伝えたいという。新しいアイディアに満ちた若い感性に、みんなの期待が膨らんだ。完成が楽しみ!

 今日も、9:00の第一回目の搬入には46人、12:00の第2回目には43人、15:00の第3回目の搬入には38人の市民が座り込んで抵抗を示した。

 コロナ禍はいったん新規感染者が10人台に減少したが、首都圏の緊急事態宣言解除に伴って先週末から観光客が増え、感染者も急増、22日75名、23日68名と発表された。米軍関係者も同じく16名、19名と増加、基地内の感染拡大も確認されている。

 官邸に操られる名護市長への抗議の横幕。

 日本列島は、桜前線が関東あたりを北上中とのことだが、沖縄の桜は、サクランボの季節を迎えている。(辺野古の集落にて)

  赤い実が青空に映えて、まるで宝石のようだ。

 

 

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