オールド映画ファンにはたまらないファンタスティックなレストラン

 昨日(15日)は、仕事がらみではありますが、恩納村まで出かけました。取材会場となったレストランがとてもユニークなんです。まずは外観がこれです。

 特に映画好きではなくても、よく知っている国内外の映画のポスターがズラリ。私たち世代(あえて何時とは言いません)の青春時代の思い出を彩った映画の名場面が、頭の中のスクリーンによみがえってきます。

 店内ももぎっしりポスターやチラシが貼り巡らされています。

 窓の外にはステキな白い砂浜が広がっており、遠望も素晴らしい。この日は、あいにくの曇り空で空の色、海の色はちょっと冴えなかったですが、天気の良い日は一日中眺めていても飽きないくらいです。

 窓の下は砂浜で、すぐに降りることができます。10分ほどの散策で、きれいな貝殻をいっぱい拾ってきました。ほとんどがタカラガイで他の貝殻はあまり見つかりませんでしたが…。

 

 砂浜から遠く名護湾に目を向けると、沿岸にズラリと高級リゾートホテルが建ち並んでいます。

 オーナー肝入りの庭も素敵です。(写真をクリックすると拡大します)

 

 

 

 

 

 このレストランのメニューがこれまたユニークなのです。

 レストランの名前は「マリブハウス」。かつては沖縄の人なら知らない人はいないというほど、超有名なステーキハウスでした。

 ところが、今から10年ちょっと前、オーナーシェフが、体中の軟骨がすべて硬い骨になってしまうという不治の病に侵され、厨房に立つこともできなくなりました。医者から不治宣告を受けて車に戻って泣き崩れていたときに、たまたまカーラジオから流れてきたラジオ番組の「病は食の過ちから」というパーソナリティのことばが心に響いたそうです。

 それがきっかけでラジオ番組が勧める食事療法と、自ら編み出した手技による施術で、不治を宣告された病を克服します。

 しかし、「食の過ちを正し、自分が元気になったのにお客さんにステーキを提供するのは不誠実だ」と考え、大繁盛していたステーキのメニューをきっぱいとやめました。すごい決断です。

 現在の看板メニューはこれです。

 基本は玄米食。カレー、シチューの他に玄米を使った和洋中華の麺料理、ケーキ、味噌・醤油などの調味料類もあります。

 オーナーは、病に苦しむ人に食事法を指導し、希望する人には病気が治るまで毎週一回無料で、彼が開発した「手技(マッサージ)」を施術しています。

 この10年間で500人以上の人たちを健康に導いてきたそうです。その中にはいま Jリーグで活躍する沖縄出身のプロサッカー選手もいます。ただし、彼が指導する食事療法はグルメ志向の方には、かなり厳しい療法です。

 きのうマリブハウスを訪れたのは、毎年行われている、オーナーの指導で健康を回復した人たちの「体験発表会」を取材するためでした。

 体験談の中で、あの喜納昌吉さんが、最近久々に店を訪れ、メニューにびっくりして「ステーキ食べに来たのに…」と怒っていた、というエピソードが話されていました。でもカレーを「美味しい!」と食べて帰ったそうです。

 

 

2020年11月16日リンクURL