9条の碑シリーズ⑦ ~ 宮古島市の9条の碑

 宮古九条の碑は、恒久平和への願いを込め、戦争放棄をうたった憲法9条の精神を後世に伝えて行こうと、2007年の6月23日慰霊の日に、平良市のカママ嶺公園に建立された。

 宮古九条の会が実行委員会を結成して市民からカンパを集め建立したあと、平良市に寄贈された。

 

 「非戦の誓い」と題する宮古憲法九条の碑は、宮古島市に寄贈された後、市の財産として管理されていたが、2014年の10月、何者かによって黄色いスプレーのようなもので落書きされるという事件が起きた。

 碑には日本国憲法第9条 「戦争の放棄、 軍備及び交戦権の否認」の 全文が刻まれており、 再び戦争を起こさず平和憲法を守っていこうという誓いの下、 建てられたもので、落書きは、安倍政権下で強まる改憲の動きなどに影響されたのではとみられた。

碑を所有する宮古島市は、2か月経っても、落書きの被害届けも出さず、清掃もしなかったことから、汚れたまま年を越すのは耐えられないと、その年の正月を前に匿名の女性が個人的に清掃をしたという。

 そのことで宮古島市は、市議会で憲法に対する市の姿勢と「九条の碑」についての管理責任を問われた。

 2017年の慰霊の日には、宮古九条の会の主催で「建立10周年の集い」がもたれ、非戦と9条を守り抜く誓を新たにした。

 

 

2020年6月21日リンクURL