税金は米軍基地にではなく 明日を担う子どもたちのために ~ 今日(6月5日)の辺野古

今週から安和桟橋の抗議行動が毎日行われることになり、平和市民連絡会の担当日は金曜日に変更、水曜日のバスは辺野古へ行くことになった。

 水曜日の辺野古は半年ぶりである。8:30の座り込み開始時は、少数精鋭の十数人でスタート。

一回目の機動隊による排除が始まる9時過ぎには、二十数名に増えていた。

とはいえ、数に勝る機動隊にたちまち十数分で排除されてしまい、70台余のミキサー車や資材を積んだトラックが、基地の中へ。

 

 相変わらず過積載のダンプが目立つ。

ダンプの侵入が一段落するたびに、ゲート前をデモ行進。11時近くまでこの繰り返しで抗議行動が続いた。

一方、積み荷を降ろしたダンプが基地から出るのを遅らせるために、私たちの仲間の車がゲート前をのろのろ運転する「ゴーゴードライブ作戦」を展開。向こうが力で来るなら、こちらもあの手この手で抵抗する。

昼休みは、テントの下に戻って県外から参加した方々の報告を聞いた。

 お二人は九州から。二年ほど前から辺野古へ来るようになったが、周囲の人たちにはとても話るような状況ではなかった。最近、一人の友人に思い切って話したら、「あら、私の息子も何度も行ってるわよ」と言われ、近所の人にそれとなく「辺野古へ行ってきた」というと「いいわね。私も行きたい」と言ってくれたので誘ってきた。沖縄の闘いは、意外と広まっていると感じた。これからは周囲の人たちにできるだけ話をして、沖縄に関心をもってもらおうと思う、と。

 辺野古のことが気になっても、年寄りには何もできないと思っていた。ニュースで90歳のしわくちゃの老人も座り込んでいるのを見て、自分もできることがあるかもしれない、と思った。

 しかし、年金生活の身には沖縄行きは厳しい。嘆いていたら、息子が飛行機のチケットをプレゼントしてくれた。加えて友人たちがホテル代をカンパで集めてくれた。今日は沖縄の皆さんと一緒に行動出来てうれしい。

皆さんの話を来ている間も、目の前をこんな迷彩色の米軍車両が頻繁に行き来する。いやでもここは世界の戦争に直結している「基地」なのだ、と思い知らされる。

休憩時間も休まず、道行く人や車に「新基地反対」「違法工事は止めろ!」をアピールする。

12時過ぎから二度目の座り込み。抗議の人数も増えたがそれでも20分ほどで排除されてしまう。

イスにしがみついていたら、イスごと運ばれちゃった。ちょっと楽チン。

運ばれている最中に体調を崩す人も出る。仮病か、本当に気分が悪いのか、どう対応していいかわからない機動隊の若者たち。

 午後の休憩のときに、韓国から平和学習でやってきた学生たちが、韓国の民衆運動の歌と踊りを披露してくれた。

ご夫婦で消費者運動をしているというお二人。辺野古は初めて「皆さんが毅然と座り込み、時には楽しく歌を歌い、静かに抵抗している姿に涙がでた。平和運動とはこのように淡々と地道に長く続けることで実るのだと学んだ」

「長年保育園に勤めている。いま保育園に入れない子どもたちがたくさんいる。保育園を一つ作るのに2億円かかるというのでなかなか増えない。なのに、ここでは米軍基地を造るのに、こんなに無駄なお金が使われている。そんなお金があるなら、未来を担う子どもたちにこそ使うべきだ」

三度目の座り込み。また人数は減ったが、めげずに座り込む。

 

 15:30、すべての車両が入り終わり、今日の抗議行動を締めくくった。

まだ梅雨が明けない沖縄。雨の予報だったが、カンカン照りで、背中を汗が滝のように流れる暑い、そして熱い一日だった。

 

 

2019年6月6日リンクURL