辺野古埋め立て土砂搬出港・安和桟橋で起ったダンプの死傷事故から28日で一年、事故現場の安和桟橋の出口近くで「追悼・抗議集会」が行われた。集会は沖縄平和市民連絡会と本部島ぐるみ会議が共催した。
集会はまず事故で亡くなられた民間警備会社の警備員さんへ、参加者全員が花を捧げ、黙祷をして始められた。
昨年6月28日、辺野古新基地建設の埋立て土砂を搬送するダンプが、安和桟橋から国道へ出るため左折した際、抗議中の市民と警備員さんを巻き込む事故が発生、民間警備員の方が死亡、抗議行動中の私たちの仲間の女性が、一時は命が危ぶまれる大怪我を負った。
その経過と現状を、被害者代理人の弁護士が報告。「市民側は、事故直後3名の弁護士立ち会いによる現地調査を行い、被害者や目撃者、関係者への聞き取りを行った結果、事故の直接の原因は誘導係の警備員の強引な2台出しの指示と、運転手の前方不注意とわかった。ただそこには安全性を無視して工事を急がせた防衛局の姿勢に問題と責任がある」と指摘。さらに「事故の原因究明に当たって県警は、いまだ被害者や目撃者などへの事情聴取さえしていない。事故を利用しながら、工事の加速をすすめている。通常の交通事故ではありえない異常な事故処理手続きが行われ、(国策が引き起こした)事故を個人の責任に矮小化しようとしている」と、指摘した。
集会には、事故で大けがをした市民の家族が参加、被害者のメッセージを伝えた。
<6月28日 琉球新報>
<追記>