お金の流れで世界を見抜け! ~ 堤 未果著「政府はもう嘘をつけない」

 今日(10月28日)の朝刊に関西電力の経営者らが原発のある自治体の政治家らから多額のお金を、長年にわたって私的に受け取っていたことが報じられた。
先日の福島の原発事故の責任を問う裁判で、東京電力の元幹部らが全員無罪になったことに続いて、はらわたが煮えくり返るような怒りを感じる。

 そんなときに、たまたま、読んでいたのが、国際ジャーナリスト・堤 未果氏の著書「政府はもう嘘をつけない」、サブタイトルが~お金の流れで世界を見抜け!~だった。

 

 小泉改革の郵政民営化は、「郵便貯金をアメリカの金融資本に差し出すためのものだった」とか、「儲かりすぎてやめられない”テロ戦争”」とか、「TTPの真の目的」とか ,「保育に介護に医療に教育、農業も『特区』で(外国に)たたき売り」とか、「水道法の改正で、日本の水源地が外国資本に買い取られている」等々、目からうろこの驚愕の真実が満載の本である。

 まさに、辺野古の新基地建もたどっていくと、すべてのお金の流れが、地元の中小企業を隠れ蓑に、本土の大手ゼネコン→安倍政権の幹部らの親族やお友だち→最終的にはアメリカのグローバル企業(武器産業など)の方向に流れ着くという話がある。(注:この本の内容ではない)

 豊かな自然を壊し、ここに住んでいる人々を戦争という危険にさらすだけでなく、沖縄を食い物にして私腹を肥やす人々がいるという、あまりのおぞましに背筋が寒くなる。

2019年9月28日リンクURL