アートな島サバ(ぞうり)

 沖縄では「ぞうり」のことを「サバ」といいます。
島サバはとても質素なゴムぞうり。いま70代の私が子どものころは、靴が履けるのは正月か運動会くらいで、日常はいつもこの島サバことゴムぞうりをはいて、学校から畑からどこへでもでかけていました。

 タイトルの「アートな島サバ」に出会ったのは、今から数年前、友人がオーナーシェフをしているイタリア料理の店の壁に飾られていました。聞けば店の常連客に器用な人がいて、何の変哲もない島サバに、わが友人にそっくりな似顔絵とお店の名前が彫られていて、すてきなアート作品になっていたのです。

 その店に飾られていた「島サバ」に一目ぼれした私、このアートなぞうりを履いてもらいたい、と思う人がありました。それはもう10年以上お世話になっている氣功の恩師ご夫妻が、サーフィンをしていらっしゃるので、ぴったりだと思ったのです。この島サバを履き、サーフボードを小わきに抱え砂浜に立っているお二人の姿が目に見えるようでした。

 しかし、残念ながらその人は仕事としてやっているのでなく、趣味で島サバアート(私の勝手な命名)をしているだけ、ということで思いはかないませんでした。

 あれから数年、先日やっと同じような「アートな島サバ」を手掛けている人を見つけたのです。その人は、市場道りのお土産品店の店先に机一つを据えて島サバを彫っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがその「アートな島サバ」です。いいでしょう!!

 そして、念願の師匠ご夫妻への贈り物の「島サバ」を彫ってもらいました。完成品はこちらで~す。

 作者はこの方です。(”たまぞうり”さん)

 文字やイラストを彫る人は他にもいるようですが、 写真から似顔絵を起こし、ここまでうまく彫ってくれる人はそうはいません。

 1時間半くらいで1足できるそうですが、外国からの観光客にかなり人気があって予約が殺到しており、注文から完成まで2週間ほどかかりました。

 いつか自分用も欲しいなぁと、思っています。

 

2019年9月6日リンクURL