映画「新聞記者 」 ~ 投票に行く前にぜひ見てほしい映画

「新聞記者」という映画を見た。官邸の定例記者会見で、質問制限や取材拒否に会いながらも、めげずに菅官房長官に喰らいつき、納得いくまで質問することで知られる東京新聞の記者・望月衣塑子さんの本が原作の映画である。

権力のど真ん中・官邸と対峙する記者の姿を通して、安倍政権の実態が見えてくる映画である。必ずしも原作通りではないようだが、エンターテイメントである映画だからこそ、本には書けなかった本当のことが描かれているのではないかと感じた。

官邸に「沖縄の新聞は偏っている」と言われ続けているが、沖縄の新聞記者はどう見たか!17日の沖縄タイムスに、こんなコラムが掲載された。

モリカケ問題をはじめ、国会で問題になるような事柄をめぐって、官邸の中で情報が隠ぺいれれ、偽造され、フェイクニュースがネット上で拡散されていく仕組み(その専門部署がある)、担当した官僚が自殺に追い込まれていく構図、国民(官僚や新聞記者も)の個人情報を監視・操作し、それを使った脅しで意のままに動かすシステムなどが描かれている。

国に抗って辺野古に通う私たちだが、国家という巨大権力の前には、自分の小さな正義感など吹けば飛ぶようなもんだと、むなしくも、空恐ろしくなる映画でもある。が、相手の「正体」が見えることも大事だ。

 浦添に先月オープンしたサンエーパルコの映画館で上映中。多くの皆さんに見てもらいたい映画である。

 追記:映画を見て原作が読みたくなり、Amazonで購入しようとしたが、注文がキャンセルされた。人気があって売り切れなのか、出版社に横やりが入ったのか、それはわからない。

 

2019年7月18日リンクURL