がってぃんは<合点>
合点できない、納得できないの意。
それだけではなく、そこには、「絶対に許せない」という強い気持ちが込められている。
政府が開催した「4・28主権回復の日記念式典」に抗議して
沖縄県民が開いた集会の合い言葉である。
ゴールデンウィークにもかかわらず1万人以上の人々が詰めかけた。
会場に入りきらない人々が、周辺の広場や木立の影で暑さをさけながら、会場からもれてくるマイクの声に耳を傾け、拍手を送っていた。
壇上に顔をそろえた発言者たちから
次々に、語られる「日本」の「沖縄」に対する理不尽な仕打ち。
辺野古を抱える名護市の稲嶺市長は
「”ならんしぇならん(ならぬことはならぬ!)と声を上げよう。
黙っていることは、認めることなる」
女性代表の伊志嶺雅子さんは
「4・28で切り捨てられた沖縄で、
米兵に辱めを受け、傷つけられ、殺された女性・子どもは多数にのぼる。
しかし、米軍の占領下では、加害者の米兵は処罰されることはほとんどなかった。
許せないのは、この情況が今でもほとんど変わらないことだ
父親が集団自決の生き残りという座間味村の村議会議長の中村秀克さんは
加害者の米兵は無罪になった。
今も差別的な安保条約・地位協定が残っている以上、
日本は主権国家ではない。
戦時中、学徒動員され看護隊として日本軍傷病兵の手当に従事した
「この同じ時間に政府の式典が行われていることに
不条理と無念さを感じている。
61年間の沖縄の苦悩を全く顧みない歴史認識を欠いた
心ない行為だ。これ以上の沖縄差別は許されない」
若者代表、中部地区青年団協議会の若者たちは
「正直に言うと、4・28が屈辱の日と呼ばれるようになったいきさつを
知らなかった自分たちがいることにショックを受けた。
これを機会に、自分たちのような若者たちに
少しでもこの事実を知って貰いたいと、この壇上に上がることを決めた。
これからみんなで沖縄、日本の未来を考えるきっかけにしたい」
大会の模様を地元紙は、以下のように伝えた。(琉球新報)