赤ちゃんがいちばん始めに発する言葉は「お母さん」だと言われています。
もちろんそれぞれの国(民族)によって言語は違うわけですが
日本語では お母さん・かあちゃん
韓国では おんまー
中国語では まーま
イタリアでは マンマ
英語では ママ、マミー
うちなーぐちでは、あんまーといいます。(ただし、庶民階級の言葉)
言語は違えど、母を現す言葉の響きがとても似通っているのは不思議です。
言語学的な解釈はできませんが、決して偶然ではないと思います。
私の世代(団塊世代)では、もう母親をうちなぁぐちであんまーと呼んでいる人は
そんなに多くはありません。
ほとんどがお母さんだと思います。
でも、私の父や母は、祖母のことを日常的にあんまーと呼んでいました。
印象深いのは、父方の祖母が晩年になって痴呆が進み、元気な頃は嫁姑として人並みに確執も少なからずあった二人ですが
毎日介護をしている嫁(私の母)を、あんまーと呼ぶようになっていったことです。
祖母は、97歳で逝きましたが
天寿が近づくにつれて子ども返りして、世話してくれる嫁を母親と思ったようです。
そんな二人の光景を思い出すたび、いまでも胸が熱くなります。
また、強烈な驚き、悲しみ、喜び、感動、怒りの場面で思わず声を上げるとき「アンマヨー!」と叫びます。英語ならさしずめ「オー マイ ガット!」というところでしょうか。 このあんまよー!は「お母さん!」から来ていると思われます。
赤ちゃんが生まれて初めて発する言葉がお母さん!で、喜怒哀楽の叫びもお母さん!
また、 戦場では、多くの兵士が「お母さん!」と叫んで死んでいったという話はあまりにも有名です。
魂が故郷に帰るとき口にする言葉も、やはりお母さん!だった。
偉大なるかなあんまー(お母さん)です。