劇団青い鳥 沖縄公演「普通の人々」満員御礼!

遅ればせながらの報告です。

 3月4日に行われた劇団青い鳥沖縄公演「普通の人々」は、おかげさまで満員御礼の大盛況のうちに幕をおろすことができました。
各方面から多くの友人・知人・仲間たちにお力添えをいただきました。ご協力をくださった方々へ、心から厚く御礼を申し上げます。

 

 新型コロナウィルスによる自粛の嵐が吹き荒れる中、「飛行機に乗れる限り、沖縄へ行く!中止はしないしない!」という劇団スタッフ・キャストの強い決意を受けて「沖縄応援団」も踏ん張り、無事上演にこぎつけました。それでも青い鳥の皆さんは、客席は半分埋まればいい方だと覚悟していたという。

 

 幕を開けてみると、半分どころか用意したイスでは足りず、急遽10席も追加するといううれしい悲鳴。

 喫茶店の片隅で向かい合う不釣り合いな男女、長い年月を共にした夫婦の結末、認知症で徘徊する母親と息子の路上での会話、目の不自由な少年が道端で出会った暖かな奇跡…私たちの日常どこにでもありそうな人間模様を三人の役者が11人の役を演じ分け、まるで本のページをめくるように五つの小さな物語が展開していく設定。

 生きていくことの切なさ、苦しさ、可笑しさ、温かさ、愛おしさがにじみ出る舞台に、ウチアタイしながら共感した人も多かったようです。

 公演が終わって劇場から出てくる人たちの表情は、誰もが感動の笑顔に満ちていました。自粛せず公演決行と聞いて「コロナなんかに負けないでね!」と家族全員で来てくれた友人がいたり、お付き合いでチケットを買ってくれた友人が、帰り際に「誘ってくれて、ありがとう!」と言ってくれた言葉が、何よりうれしい反響でした。

 予想外の大成功に青い鳥の皆さんは「奇跡の沖縄公演」と感激していました。青い鳥メンバーから届いたメールです。

 「すごい空気と時間でした。
私たち役者の前には満席以上?のお客様の息づかいと眼差しが。まばらな客席の覚悟を軽く裏切られた~何が起こったのか半分呆然としたまま、最後の場面で手を振っていました。こんな事態の中、沖縄の方々の心意気に包まれたことは宝物になりました。東京公演(3月17日)に向かうための力になりました。ありがとう以上の気持ちが湧いてきます、何だろと思ったら~皆様への敬意でした。本当に、本当にありがとうございました。天光眞弓

 「この度はそのお言葉で、その明るい笑顔で、そのご協力いただいた行動で、『奇跡の公演』にお導きくださり、 本当にありがとうございました。役者の、そして作者の私は、楽屋で、舞台裏で、舞台の板の上で、そのことを肌で感じ、何度も天を見上げました。『感謝』その言葉ひとつが浮かぶばかりでした。心より感謝いたします。沖縄のあの一日を一生忘れることはありません。ありがとうございました。天衣織女

 そして、劇団青い鳥、20年ぶりの沖縄公演大成功の陰には、コロナ騒動に臆することなく、チケット販売や、当日のコロナ感染予防対策(マスク、消毒液の確保)、劇場内の浄化作戦などに奔走した「青い鳥沖縄応援団」の存在もあります。

 コロナウイルスにも、安倍政権(?)にも、高齢化にも負けず、スタッフ、キャスト、沖縄応援団共にみんなよく頑張りました、お疲れ様!ありがとうございました。(幕)

<※舞台写真は、配られた青い鳥沖縄公演資料より>

   

2020年3月13日リンクURL

沖縄家庭料理「むじ汁」はいかが!

 昨年暮れに事務所と自宅を引っ越して、観光客にも人気の「栄町市場」が近くなりました。そこで見つけたのが、今では珍しい「むじ汁」をたべさせてくれるお店。
沖縄の人でも「むじ汁って何?」という人が多い昨今、食べたことがないという人も多いのではないでしょうか。

 遠来(京都から)の友人とお昼を!と思って、事務所のスタッフら4人で行ってきました。サラメシ~!!

 <むじ汁定食   雑穀入りご飯、人参、キャベツ、玉葱のサラダがついて  ¥700>

 「むじ」とは、田芋の茎(ずいき)のことです。田芋の茎をメインに、子芋、島豆腐をみそ仕立てしたむじ汁。家庭やお店によっては豚肉、シイタケなども加わります。かつては出産祝いの定番料理(たーんむは子芋がたくさん出来ることや、母乳でがよくなると言われているため)でした。

 「むじ汁」は、ずいきの下ごしらえに手がかかるため、家庭ではつくられなくなって久しく、また、田芋の生産量が少なくなって、県産田芋はステーキ肉よりも高かったりして、家庭料理としてはなかなか手が出ません。ほんとに十数年ぶりにむじ汁をいただきました。懐かしくてなんだかほっとする優しい味でした。

 お店の名前は「万富」、店主のおばちやんが1人で切り盛りする客席7~8名の小さな店ながら、本格的な沖縄の家庭料理をたべさせてくれると、人気のお店です。NHKの全国放送をはじめ、地元のテレビ局、新聞、雑誌で何度も取り上げられているようです。

 人気の一つは食材にこだわり、無農薬、有機栽培のお野菜を使っていることにもあります。

 一緒に行った事務所のスタッフの一人が、お店のオーナーと知り合いだったことから、たーんむの甘辛煮の小鉢をしーぶん(おまけ・サービス)してくれました。お料理の味だけでなく、沖縄的心もたっぷりのお店で、うれしくなりました。

 地域の人たちの生活の場として根強い支持があり、だから観光客にも人気がある「栄町市場」ならではのむじ汁のお店「万富」です。

「次は”肝しんじ汁”、その次は”テビチ汁”を食べよう!」と、胸をワクワクさせながら、帰ってきました。

 

 

2020年3月10日リンクURL

性暴力のない社会を目指して ~ 3・8フラワーデモ in 沖縄 

 全国に呼応して、沖縄(那覇市)でも昨年8月から毎月11日に行われてきたフラワーデモ。締めくくりの3月は、国際女性デーの8日、名護、うるま市、糸満市、那覇市の4か所で行われた。

 午後7時から始まった那覇市の会場(県民広場)には170人余が集まった。中学生の時に担任の教師に性暴力を受けたという70代の女性は「自分の恥だと思ってこの年齢になるまで誰にも相談することができず、苦しかった。今日は聞いてくれる人がこんなにたくさんいると知って、うれしい」

 また、県外の大学に通っているとき被害を受けた女性は、「加害者から逃れるために、学業を中断して沖縄に帰らざるを得なかった」という。

 幼児のときに身近な人から性暴力の被害に会った女性は、「当時は自分に何が起こったのかもわからなかった。自分が悪い子だから、いい子でなかったからこのような目にあうのだとずっと思っていた。大人になって、何かおかしいと気付いた。恥ずかしいのは被害者の女性でなく、加害者の男性のほうだ。とても悔しい」と。「性暴力の被害者が沈黙を強いられるような社会を、次の世代に引き継いではならない、そんな思いで参加した」という女性もいた。

 <被害者に寄り添う思いを”花”に託して>

 この日のフラワーデモは全国38都府県、47都市で開催された。当初47都道府県すべてで開催される予定だったが、新型コロナの影響で、9か所で中止を余儀なくされた。

 フラワーデモが、ここまで幅広く全国に広がったことについて、呼びかけ人代表の北原みのりさんは「これまで、被害者は語れなかったのではなく、社会に聞く力がく力がなかったのだ。私たちはようやく聞く力を身につけることができた。性暴力は女性差別が背景にあって起こる暴力。今日で一応の締めくくりとするが、今後もいろいろな形で引き継がれていくと思う」と、全国へメッセージを発信した。

 

2020年3月9日リンクURL