仏桑華のある風景~渡嘉敷島

いつでも花いっぱいのイメージがある亜熱帯の島・沖縄ですが
直射日光の厳しさで、真夏に咲く花も限られてきます。
そんな中で、暑さにも負けず元気よく咲いてくれる花の代表が、ハイビスカス(仏桑華の園芸種)です。

色とりどり、大小さまざまなハイビスカスは確かにあでやかで人目を惹きますが
私は、アカバナー(赤いは花の意)と呼ばれる沖縄在来種の仏桑華の、どこか懐かしさを感じさせる風情に、心惹かれす。

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旧盆で里帰りした渡嘉敷島で見つけた仏桑華のある風景
サンゴ礁で積まれた石垣の上に、生垣として植えられたものですが、
これほどの群生は、もうあまり見ることができなくなりました。

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小ぶりで、少しうつむき加減に咲くところが
ちょっとシャイな島人を連想させ、いかにも島小(沖縄産)という感じがいいのです。

子どもの頃は、仏桑華の葉やつぼみを石でつついて粘りを出し、シャンプー代わりにしたものです。汚れがよく落ち、髪に艶が出てサラサラになります。たぶんこれをずっと使い続けていたら、白髪予防にもなったのではないでしょうか。

せっかく自然素材の素晴らしいものが身近にあるのに、便利さに負けてわざわざお金を出して、身体に悪い化学薬品を使うなんて、自分も含め、人間はなんて愚かなんでしょうね。改めて反省!です。

 

2016年9月7日リンクURL

旧盆 ウークイ(送り火)

 お正月は帰れなくても、お盆は帰省するというのが沖縄の風習。
私も3日間のお盆休みを、故郷・渡嘉敷島で過ごしました。P1030797

 沖縄式の送り火です。P1030799
ウチカビ(あの世のお金)を燃やすことで、お仏壇に供えられたごちそうと共にあの世に送金できるといわれてます。

 お供えも精進料理ではありません。

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P1030785お肉に、魚、かまぼこ、エビ、揚げ豆腐、ゴボウ、しいたけ、田いもと、海の幸、山の幸が満載です。

P1030793お線香も独特です。中国式のようです。

P1030773こちらは、いただいたお中元の品々。

沖縄では、お中元はご先祖様に捧げるもの。従って、お世話になった方々へ、特に職場の上司へなどは贈る習慣はありません。あくまでご先祖様繋がりで贈るので、お仏壇の前に供えられます。

P1030811島のヒンプン・グスクを見ると「故郷に帰ってきた!」という安らかな気持ちになります。

2016年8月19日リンクURL