シリーズ9条の碑④~那覇市の9条の碑

安倍「戦争」法案憲法違反の声が拡がっている。

憲法9条をちゃんと読めば誰でもわかることを、安倍政権は、ことばを操ることで国民を騙し、国会議員の数に頼って正論をねじ伏せ、戦争が出来る国への道をひた走ってきた。ここにきてさすがに「これは危ない」と、日本国民も気が付いたようだ。

戦争が終わってもさらに70年間、日々外国の戦争と隣り合わせに暮らしてきた沖縄県民は、平和憲法が戦争に巻き込まれないための最後の拠り所と、身をもって知っている。だから沖縄県内にはいくつもの「9条の碑」が存在する。9条の碑シリーズ④は 那覇市の9条の碑を紹介しよう。

那覇市の9条の碑は、与儀公園にある。碑名は「恒久平和の碑」である。

那覇9条の碑 ②

那覇市の9条の碑は、戦後40年の節目の年となった1985年の憲法記念日・5月3日、与儀公園の一角に建てられた。日本で初めて行政が建てた9条の碑である。

台座に刻まれた由来の碑文には、「本市は憲法の目指す恒久平和主義が名実共に定着し二度と戦争の惨禍が起こることのないよう祈念し『平和都市なは』建設のシンボルとしてこの碑を建立する」と、当時の親泊康晴市長の名で記してある。

那覇9条の碑

「那覇市の9条の碑」がある与儀公園は、復帰闘争時世代にとっては思い出の場所である。

第二次世界大戦の敗戦国日本は、サンフランシスコ対日講和条約により沖縄を切り捨てることで独立国の体裁を取り戻した。条約が発効した1953年4月28日は、沖縄が米軍の占領統治からアメリカの信託統治=米軍直接統治に変わった日である。この日与儀公園で開催された「4・28」抗議集会には万余の市民が結集した。
集会後は与儀公園→堺町→安里→国際通り→民政府(現在の県庁)前までのデモ行進で祖国復帰を訴えた。

1972年に実現した県民悲願の祖国復帰は、沖縄県民が望んだ「即時無条件・全面返還」が、「核抜き・本土並み返還」にすり変えられ、平和憲法の下へ復帰すれば基地はなくなると期待した県民の想いは裏切られた。
復帰の日に、沖縄県祖国復帰協議会が主催する抗議集会「沖縄処分抗議、佐藤内閣打倒、5・15県民総決起大会」が開かれたのもこの与儀公園であった。

与儀公園は、復帰後も米軍の事件事故に抗議する県民大会や日本政府に対する種々の要求等県民大会開催の場所であったが、現在は広場がフェンスで狭められ大きな集会ができないようになっている。(沖縄9条連ニュースより転載)

 

 

2015年6月16日リンクURL

今日(6月12日)女性デーの辺野古

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ゲート前の抗議行動は早朝6時にスタートする。
海保の出勤や、土建業者の工事車両を基地内に入れないためゲート前の歩道に座り込む市民にとって、6時半から8時が一番厳しい時間帯である。

早朝のため抗議する市民の数が少ないうえ、こちらの数を上回る機動隊が
集中してこの時間帯に配備されるからだ。

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基地の金網と装甲車の間に機動隊員が人間の檻をつくり、座り込む市民を一人ずつごぼう抜きにしてきてはその中に放り込んで閉じ込め、業者の工事車両を基地の中に誘導する。

機動隊に守られて基地の中に入っていく工事車両

機動隊に守られて基地の中に入っていく工事車両

この日も、1時間近い激しい攻防の中で30台以上の工事車両が、重機や土砂を満載して基地の中に消えて行った。

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海上では9時過ぎから、海底を掘削してボーリング調査を行うスパット台船に対し
小さな手漕ぎのカヌーが、立ち入り禁止区域をしめす黄色いフロートを超えて
果敢に抗議行動を展開し、十数隻が海保に拘束された。

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ゲート前の市民たちは、カヌーや抗議船を応援するため
瀬嵩の浜へ移動し、海保の違法な拘束や暴力的な弾圧に抗議の声を挙げた。

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拘束から解放されたカヌーチームを浜で出迎え激励、交流するゲート前行動の市民たち。

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海岸沿いではゆうなの花が梅雨明けの空に映え、瀬嵩の浜にはグンバイヒルガオが群生して咲き、白い砂浜に裾模様を描いていた。

グンバイヒルガオ

グンバイヒルガオ

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ゆうなの花(ハマホウボウ)

ゆうなの花(ハマホウボウ)

人間たちの愚かな行為に染まることなく、自然はなんと美しいことか。

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ゲート前の抗議行動は、毎週金曜日女性たちが行動の指揮をとるうない(女性)デー。厳しいなかにも笑いや優しさや喜び、そして感動が生まれるゲート前行動。女性ならではの型にはまらないリーダーシップが好評である。

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小さなセミが、応援に来てくれたのかカメラを近づけても逃げず、この日のリーダーを務めた女性の椅子に留まったままじっと動かなかった。(大きさと羽の色からニイニイゼミかと…)

ありがとう!

もうすぐ1年

もうすぐ満1年を迎える

 

 

2015年6月13日リンクURL