辺野古埋め立て承認を撤回 ~ 翁長知事の遺志を貫く

沖縄県は、昨日(31日)ついに、前知事が行った「辺野古埋め立て承認」を撤回した。これにより国は、辺野古大浦湾での埋め立てを前提とする一切の工事を行う根拠を失い、すべての工事が完全にストップする。

撤回に対して国は執行停止など法的手段をとるとしているが、県知事選挙前に行えば、県民の怒りに油を注ぎ、選挙に影響することはっきりしており、難しい対応を迫られている。

沖縄タイムス(9月1日)↓↑

4年前、保守の政治家だった翁長さんが、辺野古反対の側から押し上げられて知事になったとき、「万策尽きたら、一緒にゲート前で座り込もうと、二人で話し合った」と翁長さんの思いを代弁した妻・樹子さん、今度は、「県民があきらめない限り、辺野古の新基地は造られないと翁長は信じていました」と、翁長知事の県民への厚い信頼を伝えたインタビュー記事である。

沖縄県民は、翁長知事からの信頼と熱い思いに必ず応えるであろう。

2018年9月1日リンクURL

意図的か?NHKニュース ~ 県知事選政党色を強調

翁長知事の急逝に伴う沖縄県知事選挙に、オール沖縄から出馬要請を受けて、玉城デニー氏が立候補を表明したことを取り上げた昨日(29日)夕方のNHKニュースです。(CMをスキップし14分15秒あたりから見てください)

「共産党、社民党がおす玉城氏」などと3度も、政党色をことさら強調し、オール沖縄については、一言も触れていません。

玉城氏は、4年前翁長知事が当選した選挙の枠組みを踏襲し、政党の推薦は受けず、県民的党的立場で選挙戦を進めると表明しています。

玉城デニーさん出馬表明要旨(30日琉球新報)

 

2018年8月30日リンクURL

翁長さん!安らかに眠らないでください ~ 今日(8月29日)の辺野古

先週は一週間お盆休みと台風で休みが続いたので、2週間ぶりの辺野古ゲート前。何故だか懐かしさが込み上げてくるような、不思議な感情に襲われる。

工事車両の搬入がないので、座り込みの人数も少ないが、いつもより少し遅れて8時半ごろから60名ほどで工事用ゲートに座り込んだ。

「工事が一時的に止まっても、ゲート前の座り込みは続ける」と山城博治さん。県外からやってくる皆さんに、「辺野古は終わったと、思われないためにもゲート前の行動は大切にしたい」。

はえばる島ぐるみの皆さんは毎週水曜日と木曜日の常連さん。今週は8名で乗用車に乗り合わせてやってきた。その中のお一人がマイクを握り、「毎朝、ヒヌカンにお祈りする。.今日もお水とお酒を供え祈った。翁長さん!49日まではゆっくりお休みください。でも、49日後は安らかに眠っている場合ではありません。もし、瀬長亀次郎さん、太田昌秀さんも眠っていたらたたき起こしてでも、私たちと一緒に沖縄を守ってください」

こんな大変な時に「49日まではゆっくり休んでもいい」というウチナーンチュの優しさに、翁長さんもきっと苦笑いしつつ、ホッとしていらっしゃることだろう。

夏休みということもあり、県外から学生たちがグループでやってくる。今日も3組あった。

写真の若者たちは東京から、現代史を学ぶゼミのフィールドワークで沖縄の各地を回っているという。総勢27名。引率の先生は「現代史を学ぶ上で沖縄は、日本の社会を見通す最適地、日本という国がどんな国か、ここからはよく見えてくる」と。

四人の若者立ちは高知県と茨木県から。中に沖縄出身が一人いて、彼女の友人同士が声かけあってやってきた。「ニュースで見聞きするだけではわからない沖縄の現実が、ここに来ることで実感することができた。わずか3日間だけど一緒に座らせてください。ここで学んだことを、自分の場所でどう実践するか、自分にできることをしていきたい」

そして、もう一組は高校生とそのご両親。「この親にしてこの子あり」かと思ったら逆だった。中学生だった息子が「安保法制」の問題に関心を持ち、いろいろ質問したり行動を起こすので、親も無関心ではいられなくなったという。今回も子供の希望で辺野古へやってきた。

今日は日本の未来に希望を見出すことができそうな、そんなうれしい若者デーだった。

こちらは、埼玉で「ニュース女子」の問題を取り組むグループのおばちゃん二人組。東京MXテレビはニュース女子の放送を取りやめたが、まだ全国17の局で放送が続いている。そのテレビ局全部に文書を送り電話をかけ、ニュース女子の放送をやめるよう働きかけているという。(すごい!)その中で唯一金沢の石川テレビだけが、彼女たちの呼びかけに反応し、話を聞いてくれたという。が、放送中止までは至っていない。

9月は県知事選挙をはじめ、各市町村の首長(宜野湾市、那覇市は10月)、議会議員選挙、県議補欠選挙など、沖縄は統一地方選挙の真っ最中。辺野古のためにも勝ち抜かなければならない各選挙だけど、辺野古の座り込みも大事。工事車両が入らない期間は、毎日早々と午後1時に切り上げて、各地元に戻り選挙運動にも力を入れる。

(不屈の座り込み1515日目の辺野古より)

 

2018年8月29日リンクURL