半年ぶりの「県民大行動」に700名 ~ 今日(10月3日)の辺野古

 コロナ禍で4月以降中断されていた月一第一土曜日の「辺野古・県民大行動」が7か月ぶりに再開され、700名余が結集した。

 まだ収束とはいえないコロナの感染が懸念される高齢者や、既往症を抱える方々には、参加を控えるよう呼びかけての再開である。

さらに、辺野古ゲート前行動からコロナ感染者を絶対に出してはいけないと、主催のオール沖縄会議は、感染予防のためマスク、手指の消毒、ソーシャルディスタンスを必死に呼びかけた。

 11:00開会。あいさつのトップを切った高里鈴代オール沖縄会議共同代表は「まず、設計変更に対する意見書の提出が15,000件(速報値)を超した。改めて県民はじめ多くの人たちの辺野古NOの意志が示された」と報告。「ゲート前行動も7年目に入り、この年月の闘いの中で亡くなった多くの方々を思い起こそう!その方々の思いを受け継ぎ、確実に新基地を止めて行こう!」とあいさつ。

 稲嶺進オール沖縄共同代表も「設計変更への意見書が15000通を超え、改めて沖縄の民意が示された。国が、それでも工事を強行するというなら、この国に未来はないということを沖縄から訴え、この国を変えていこう!」

 

 続いて、高良、伊波、赤嶺、屋良の4人の国会議員はじめ、県議会代表などが挨拶。それぞれに新基地建設を強行する国の矛盾、理不尽、人権侵害などを、これからも国会で追及していくと決意を語った。

玉城デニー知事もメッセージを寄せ、工事を強行する政府を批判、「新基地を造らせないという選挙公約実現のために、全身全霊で取り組んでいく」と表明した。

 国の辺野古新基地建設のでたらめさを次々暴き出し、今回の意見書提出の呼びかけに大きな役割を果たしてきた土木技師・北上田毅氏、「前回の5倍という15000通の意見書を受けて、玉城知事も心置きなく設計変更申請を不承認にできるでしょう。この圧倒的民意は、国がおこすであろう裁判でも大きな力を発揮する。とにかくずさんで具体的な内容がない、環境への配慮も全くない設計変更だ。県が有している多くの権限を生かして、毅然と対応すれば、辺野古新基地建設は、必ず頓挫する」と明言した。

 県内各島ぐるみの代表の活動報告の後、オール沖縄会議現場部会長の山城博治さんが「コロナ自粛期間中も毎日のように現場にかこつけ、県民は歯を食いしばって闘い続けている。安倍に続く新政権も狡猾で陰険だ。それでも沖縄は負けない。不屈です。頑張りましょう!」と集会を締めくくった。

 

 今日の「県民大行動」は呼びかけに応じて、赤いマスクが目立った。赤は「NO」「ストップ」「パワー」を意味する。

 

2020年10月3日リンクURL

「赤いマスク」で連帯・抗議しよう! ~ 9月30日の辺野古

 午後から雨の予報を背に、曇り空の那覇を出発。途中で大降りの通り雨に見舞われる。

 7時過ぎ辺野古に到着。気になる空模様は、雲は多いものの陽が差し始めてほっとする。しばらくすると、県警車両もご到着。不屈の座り込み2278日目の辺野古。

 一日に三回、工事車両を出迎え・先導してくるためにだけ、2台のパトカーがシュワブ基地の中に一日中待機している。ホントにご苦労様なことだ。

 ゲート横の高台から、高みの見物をしている数人のホワイトカラー。何やらレクチャーを受けながら抗議する私たちを見下ろしていた。10月は人事異動の季節。沖縄防衛局に移動してきた新任の職員(お偉いさん)か、自民党の国会議員たちの現場視察だろうとのこと。

 牛歩戦術も有効な抵抗の一つ。わずか10メートルのゲート前をゆっくり5分もかけて歩く。

 非暴力で毅然と座り込む人々を警察権力が強制的に排除して、工事資材を積んだダンプが基地の中に入る。

 一回目の座込み後の休憩時間、参加者がそれぞれ日常活動などを報告。

 古布の着物生地でバッグなどを制作・販売し、毎年、東北の被災地や、辺野古へ基金をカンパし続けている県外の女性グループから、コロナ禍の今年はマスクの制作をしているとのことで、特に辺野古へは赤いマスクが届けられた。

 10月3日、半年ぶりに再開される県民大行動に「赤いマスクで参加し、強い抗議の意を示そう!」と呼びかけられた。(マスクは1枚100円)売り上げは辺野古基金へカンパされる。

 12:00二回目と、15:00三回目の座り込みは大降りの雨の中で行われた。雨具の用意はあったものの、あまりの激しさにみんなずぶぬれ。

 

 28日に締め切られた設計変更への「意見書」の提出がどれだけの数になったのか気にかかる。9月30日現在発表はまだない。

 

2020年10月1日リンクURL

辺野古サンゴ調査 ~ 透明度が悪化!

 まさに辺野古埋め立ての「設計変更申請」の告示・縦覧が行われているさなかに行われたサンゴ調査、国は、今回の変更申請で、「変更以前」の工事内容と、「変更後」の工事で環境への影響は同等か、それ以下、よって「新たな環境アセスは行わない」と主張するが、これだけ大幅な設計変更で環境に影響を与えないはずはない。現在の段階ですでに、工事開始前より透明度が半分以下に落ちている、という結果が出ている。国の辺野古に関する欺瞞の数々を、これ以上許してはならない。

 昨日(28日)締め切られた、「設計変更」に対する意見書は、速報によると24日の段階で6000通に達したという。前回の埋め立て申請に対する「意見書」の2倍の数の上った。残り4日間でどれだけ増えたか期待される。

<9月25日 琉球新報 ↓>

2020年9月29日リンクURL