辺野古不承認訴訟 県敗訴 ~ 司法は国の代弁者か!それでも私たちはめげない闘い続ける

 辺野古の新基地建設の設計変更申請をめぐる二つの裁判で、昨日(16日)福岡高裁那覇支部で判決があり、谷口豊裁判長は、いずれも沖縄県側の訴えを退けた。

 辺野古新基地建設の設計変更申請を沖縄県が不承認としたことに対し、国土交通相が県の不承認を取り消す裁決をし、さらに承認するよう求める是正の指示を出したことに対し、県は、裁決も是正指示もどちらも違法だとして、取り消すよう求めていたもの。  

  オール沖縄会議では、裁判所隣の城岳公園で事前集会を行い、「これまでの状況から厳しい判決が予想されるが、どんな結果が出ようとも、我々はこれからも闘い続ける」と決意を新たにして裁判に臨んだ。

 判決を言い渡す谷口裁判長のことばは、いつもながら口を開いてから言い終わるまで5秒もかからなかった。判決理由の説明もなく、後は文書で原告代理人に渡されるのだという。傍聴人にとってはほんとに不親切な何も伝わらない日本の裁判制度である。 

 判決後の集会で、詳しいことは判決文を精査しない言えないが…としつつ、判決内容の解説をする加藤弁護団代表。

 予想されたとはいえ、司法が「法の番人」の役割を投げだし、国の代弁者となっている。弱きを踏みにじり、強きにすりよる司法の姿には、この国の行く末に絶望しか感じ得ない。 

             <3月17日 琉球新報>

 

 

2023年3月17日リンクURL

冷たい春雨の中で ~ 3月15日の辺野古

 朝7時、那覇を出発するときは「今日は暑くなりそう!」と思った。雲はあるものの中城湾に昇る朝日は暖かく、思わずブレザーを脱いだほどだったからだ。辺野古が近づくにつれ、曇天から小雨がちらつき始め、風の冷たさが身に沁みだした。(霧雨に煙るやんばるの山々)

 それでも9時前の第1回目は何とか雨具なしで坐りこめた。

 



 

 

 

 

 

 相変わらずわが物顔で米軍の戦闘車両が行き交うゲート前。これにいずれ(いや!すでにと言ったほうがいいか)自衛隊が加わるのかと思うとやりきれない思いになる。  この日11時の第四ゲートからの搬入はなかった。天気のせいか工事も止まり、現場の一部に赤土の流出防止のためブルーシートがかけられていた。しかし多くは赤土むき出しのまま、なんとも中途半端な対策。見え透いたアリバイ工作としか思えない。 

 2回目の座り込みの正午には冷たい雨が降り出した。雨にもかかわらず座り込みの人数は増え、整然と抗議を続けた。

 

 座り込みテントを覆うように茂る琉球松に新芽が伸び、春を告げる。

 沖縄では秋のもみじはないが、春に紅葉する植物がある。くわでいさー(コバデイシ)が赤く色づいてきれいだ。

 私はこの後他の日程があり、三回目の座り込みを前に辺野古を後にした。

 

 

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