冷たい春雨の中で ~ 3月15日の辺野古

 朝7時、那覇を出発するときは「今日は暑くなりそう!」と思った。雲はあるものの中城湾に昇る朝日は暖かく、思わずブレザーを脱いだほどだったからだ。辺野古が近づくにつれ、曇天から小雨がちらつき始め、風の冷たさが身に沁みだした。(霧雨に煙るやんばるの山々)

 それでも9時前の第1回目は何とか雨具なしで坐りこめた。

 



 

 

 

 

 

 相変わらずわが物顔で米軍の戦闘車両が行き交うゲート前。これにいずれ(いや!すでにと言ったほうがいいか)自衛隊が加わるのかと思うとやりきれない思いになる。  この日11時の第四ゲートからの搬入はなかった。天気のせいか工事も止まり、現場の一部に赤土の流出防止のためブルーシートがかけられていた。しかし多くは赤土むき出しのまま、なんとも中途半端な対策。見え透いたアリバイ工作としか思えない。 

 2回目の座り込みの正午には冷たい雨が降り出した。雨にもかかわらず座り込みの人数は増え、整然と抗議を続けた。

 

 座り込みテントを覆うように茂る琉球松に新芽が伸び、春を告げる。

 沖縄では秋のもみじはないが、春に紅葉する植物がある。くわでいさー(コバデイシ)が赤く色づいてきれいだ。

 私はこの後他の日程があり、三回目の座り込みを前に辺野古を後にした。

 

 

2023年3月16日リンクURL