沖縄はいったい何度「NO」と言わなければならないのか! ~ 辺野古設計変更抗議集会

 辺野古新基地の設計変更申請に抗議し、告示・縦覧期間中(9月28日まで)に意見書提出を呼び掛ける集会(オール沖縄会議主催)が、今日(10日)、県庁前の県民広場で開催された。

 オール沖縄会議の高里鈴代共同代表は、主催者あいさつで「沖縄はいつたい何度 NO と言わなければならないのか!」と、沖縄の民意を一顧だにしない国の理不尽に怒りを表明。

 他に赤嶺政賢、伊波洋一、高良鉄美の国会議員が発言、それぞれに「県外から土砂を運べなくなったので、県内全域から採取るという。特に沖縄戦で多くの犠牲者を出した糸満から土砂を採取して、戦争のための基地を造るなんて許せない」「90㍍の軟弱地盤があるのに70㍍しか地盤改良しないなど、施工中にも護岸が崩壊する可能性がある。多くの県民・国民が意見書を提出して、しっかり反撃して行こう!」「沖縄防衛局は、設計変更の申請書類を投げ捨てるように、県の窓口に放り込んで行った。そもそもその態度から許せない。私たちは人間の尊厳を守るために辺野古に座り込んでいる」とあいさつした。

 土木技師の北上田毅さんが、設計変更の内容を解説。「今回の設計変更には多くの問題点があるが、まずは具体的な内容がほとんど示されていない。軟弱地盤がどこにあるのか、90㍍の軟弱地盤を70㍍しか改良しないでなぜよいのか。改良のために打ち込む杭の本数、太さ。これだけ大幅な設計変更をしながら、環境への影響は前回と同じかそれ以下なんてありえない。これでは審査する沖縄県は何を根拠に判断すればいいのかわからないはずだ」と。

 県議会与党代表も、「あまりのずさんさに唖然とする。知事が自信をもってNOと言うためにも多くの意見書を!」と訴えた。

 闘いの現場を代表して山城博治さんは、「崩壊した安倍政権の後継者と予想される人物は田舎の出身だから地方の声を大事にするという。地方の声を聴くというなら、いま沖縄が一番声を上げている。あなたのいう地方の中に沖縄は入っていないのか! 設計変更に意見書を届けることで、県民の総意・国民の総意を示し、日本の民主主義の崩壊、平和の崩壊を、この沖縄から止めて行こう!」と、博治節を炸裂させた。

 

 

 

2020年9月11日リンクURL