友人に、イタリア家庭料理店のオーナーシェフがいます。
月に一度、彼女の店でモアイをしています。
モアイという沖縄独特の頼母子講については、
説明が長くなるのでまた改めてご紹介することにして
とりあえず、頼母子講を口実に彼女の料理に舌鼓をうちながら
友人たち数人が集まって、定期的におしゃべりを楽しむ会と ご理解下さい。
2月のモアイの席で、
私の隣の席に座った彼女が左手首から甲にかけて、かなり目立つテービングをしているので聞くと、
一月ほど前から、腱鞘炎で、整形外科にも通っているけれど
手首と特に親指の付け根がとても痛いとのこと。
私は思わず、テーブルの上に置かれた彼女の手の甲に5センチほど離して手をかざしました。
私が氣功を学んでいることを知っている彼女は
「ありがとう」と言いかけて、同時に「痛い!痛い!」と声を上げでいました。
どうやら氣を流したことで、さらに痛みが引き出されたようです。
私の手にも、強い反応が返ってきました。
5分ほどすると、痛みが少しずつ引いていき
「ずいぶん楽になった」と、喜んでくれました。
彼女の料理を楽しむ会なので
彼女は、作ってはテーブルに並べ、自分も食べながら、おしゃべりにも参加してと
忙しなく動き回っているため、席に座ったときだけ4~5分ずつ途切れ途切れに何回手を当てたでしょうか。
会食は毎回2~3時間、翌日朝6時の遠隔を約束してその日は帰りました。
翌日のお昼過ぎ、彼女からこんなメールが届きました。
彼女は私のことをねーねー(お姉さん)と呼びます。
「00ねーねーお早うございます。
今朝は5時まで眠れませんでしたが、そのときは気がつかず、
先ほど起きたら痛みが消えていて、私はビックリ!
あきさん(彼女の夫で、私のパソコンのお医者さん)はしたり顔!
完治をめざして、もし明日13時頃、空いていたらお邪魔したいのですが…」
と、絵文字がいっぱい躍っている施療予約の携帯メールが届きました。
翌日やってきた彼女は、もうテーピングはしていませんでした。
手を当てると、少し痛みが出てきて、まだ完治はしていないようです。
シェフの仕事は肉体労働、身体が資本なのでメンテナンスには結構気をつけているようで
週に3回も整体やマッサージに通っているそう。
痛かったことを忘れて、調子に乗ってバンバン包丁を使っていたら(彼女は左利き)
ときどき「イタッ!」となる、とのことです。
腱鞘炎だけではなく、全身に氣入れをしたところ
「なんだかとても不思議な気分!超気持ちいい」とリラックスしていました。
気に敏感に反応するタイプのようです。
それから一月経って、3月の例会で会ったら、テーピングはなく、
「使いすぎないよう、いたわりながら働いている」と、笑顔でした。
その日も、私の右隣に掛けてもらい、彼女が席に着くたびに手当しました。
ちなみに、彼女のイタリア家庭料理の店は、 彼女が一人で切り盛りするこじんまりした店ですが、 沖縄のいい食材を生かしたイタリア料理と言うことで、 全国版のグルメ本に何度も紹介される超有名店です。
友人・知人といえども、予約なしではまず入れません。
彼女の料理を食べるために、わざわざ飛行機に乗って やってくるファンもたくさんいるからです。
お店の詳しい紹介は、また改めて…。