台風からの贈り物 ~ 今日(7月17日)の辺野古

台風5号が近づいている。
午前5時40分、押さえていないと帽子が飛ばされそうなほど強い風のなかを、自宅から辺野古行きバスの乗場(県庁前)まで30分歩いて行く。

 県庁前を出発したバスは、途中いくつかのバス停で人々を拾って辺野古へ向かう。

 その一つのバス停、隣接する民家のフェンスに「辺野古へ行こう!」「新基地建設NO」のメッセージボードがずらり! 

8:30、辺野古到着。海の方は台風対策で、オイルフェンスやフロートなどの片付けに追われ、今日は埋め立て土砂の投入はないらしいとのこと。塩川港や安和桟橋も積出はないとの報告。

 一方、ここシュワブのゲート前は、県警の動きから、いつも通り陸上部の工事用資材を積んだダンプやセメントミキサー車の搬入があるようだと。

選挙期間中でもあり、いつもより少ない人数で座り込み開始。間もなく機動隊がやってきた。あとはいつもの展開となる。

新基地建設の工事車両を先導してくるのは県警のパトカー。一民間企業の車両の運行をスムーズにするために、毎日パトカーがお出ましになる。こんなことがあっていいのだろうか?これが彼らの仕事か?

鉱山から出る産業廃棄物の赤土を、埋め立て土砂として予定価格の3倍以上で防衛局に売り、さらに桟橋や兵舎、道路に使う大量の生コンでぼろ儲けの琉球セメントは、笑いが止まらないだろう。

工事用ゲートの向かいにあるもう一つのゲートからは軍警も私たちを監視する。

防衛局が設置したと表示してある。

一回目の搬入が終わり、いったん休憩の後、正午前二度目の座り込み。

何度排除されても、また座り込む。座れなければデモ行進でで抗議する。

抗議と並行して、台風対策で座り込みテントのシートカバーを取り外す作業も行われた。台風が去ってまた取り付ける手間は大変だが、でも台風のおかげで工事がたとえ2~3日でも止まるのはうれしい。「台風からの贈り物だ!ありがとう!」と、誰かが言った。

いつも坐りこむ私たちの頭上で、大きな音を立てて動きまくる大型クレーンも、風の強い日は動かしてはならないらしい。数日はそれこそ無用の長物だ。

香を放つ 月桃の葉よ茂りゆき 辺野古をおほふ邪払え

 

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