同じアメリカ市民として許せない ~ 今日(11月22日)の辺野古

 辺野古へ座り込みに行く人たちは、たいてい曜日を決めて出かけている。私も早朝(6時半)のバスが出る毎週水曜日と、月一の土曜日と決めている。

 今日は火曜日だが、平和市民連絡会の担当日変更で急遽出かけることになった。

 火曜日は「魔の火曜日」と呼ばれているそうだ。参加者が少ない曜日なのだ。今日も座り込み集会が始まった8時は十数人。9時前になって、やっと30名ほどになった。

沖縄県の「撤回」で一切の工事が出来なくなり、止まっていた工事用ゲートからの資材搬入が、またこの15日から再開され、機動隊による座り込みの排除が始まっている。

ヘリ基地反対協の安次富浩さんによれば、運ばれている石材などは、埋め立てのための土砂ではないという。陸上部分の兵舎建設の為のセメントづくりの資材とみられている。

9時過ぎには、座り込みの人数を上回る機動隊によって、わずか十数分で排除され、50台余りのダンプやミキサー車が基地の中へ入っていった。

圧倒的票差で玉城デニー知事を当選させた沖縄の「辺野古NO」の民意は完全に無視され、再び違法な工事が開始された。

しかも、「沖縄県民のこころに寄り添う」、玉城デニー知事が提案した話し合いに「応じる」と言いつつだ。

機動隊に両手足をつかまれ、まるで狩りで仕留められた獣のように運ばれながら、悔しさと虚しさで涙が出そうになった。

一回目の搬入が終わった後、ギリシャとアメリカの若者たち12名が、座り込みテントを訪れた。

巨大な米軍基地があるギリシャ、米軍が核兵器を持ち込もうとしていることに抵抗しているというクレタ島出身の若い女性や、ニューヨークで軍事施設が起こす環境破壊を告発し闘っている農業青年などのグループ。

それぞれの地域だけでは抗しきれないので、軍事基地に抵抗している世界中の現場を訪ね、手をつなぎ連帯していくための、ネットワークを構築するのだという。

ニューヨークから来た青年は「まず、沖縄の闘いが1500日以上も続けられていることに驚いた」といい「このような米軍の行為は、同じアメリカ市民として恥ずかしいし、許せない」と憤った。

 

12時前の2回目の搬入には、那覇からのバスや、大阪からの参加者で50人余に増え、米国の若者らも一緒にゲート前に座り込んだ。

米国人が来ているということでだろうか、いつもは開くことのない向かいのゲートから米兵が出てきて写真など写していた。

3時前の三回目の搬入まで合わせて150台近くが、今日も入った。

上空を、演習のヘリや戦闘機がしきりに爆音をとどろかせながら飛び交う。陸も、海も、空も、基地の島に安全な場所はない。

 

2018年11月20日リンクURL