翁長知事の四十九日にあたる昨日(25日)、沖縄の宗教者が、宗教、宗派を超えて共に祈り、個人の遺志を継ぐ決意を新たにしようと、「翁長知事をしのぶ会」が開かれた。
会場となった那覇市安里のカトリック教会に、キリスト者をはじめ、仏教、沖縄の神人(かみんちゅ)など300人が集った。
黙とうのあと、オペラ歌手の石垣真秀さんが歌う「千の風になって」が、まるで翁長知事のメッセージのように集まった人々を包んだ。「私のお墓の前で泣かないでください。私はそこにいません。眠ってなんかいません。千の風となって、あの広い大空を吹きわたっています!」
四十九日なので、まずは宗派を超えた仏教の方々が読経、お題目を唱え、祈った。
続いて、キリスト者の方々が、聖書のことばと讃美歌で祈りをささげた。
最後は、沖縄の神人(平安座島の神職)が、月桃の花、喜瀬武原、ザン(ジュゴン)の海など平和の歌をささげ「翁長さんの遺志を継ぎ、竜宮神・ジュゴンの住む辺野古の海を守り抜きます」と、誓った。
つどいを終わって人々が帰りかけたとき、やっと玉城でにーさんが予定よりかなり遅れて到着。
「今日、翁長知事のお宅を訪ね、お参りしてきました。四十九日で昇天される日ですが、投票日まであと数日だけ待ってください。県民が翁長さんの遺志をしっかりと受け継いだことを見届けてからいかれてくださいと、霊前にお願いしました。”うん、いいよ!僕しっかりとみているからね”と翁長さんはおっしゃってくれました。翁長知事が私たちを見守っています!」と、明るく第一声、笑顔と大拍手が会場いっぱいに広がった。
「県民を豊かにする様々な施策は、基地とバーターしなくても実現できる。アジアの国々を結ぶ懸け橋として、いま全国で一番沖縄が可能性を秘めた地域である」と、自然体で、明るく、そしてわかりやすい言葉で沖縄の未来を語るデニーさんの話は、聞くほどに魅力を増し、人々を引き付ける。
<集会後、与那原修道院のシスターたちに囲まれて>