決して差し込んだのではありません~自然の力

カラーコーンの先から勢いよく伸びているツユクサの生命力に感心して、思わずカメラを向けてしまいました。ツユクサの名誉のためにも言っておきますが、決して奇をてらって誰かが差し込んだのではありません。

道端の小さな空き地に、なぜか一個のカラーコーンが放置されていて、てっぺんからいかにも活けたかのように形よくツユクサが顔を出しているのです。

たぶん、カラーコーンでふさがれた土の中から芽を出したツユクサが、先っちょに開いた小さな穴からわずかに差し込む光を目指して必死に伸びて来て、やっと大空のもとに抜けだし、体いっぱいに太陽を浴びて喜んでいる、そんな感じです。

その空き地はいま、雑草が刈り取られきれいに整地され、カラーコーンだけがぽつんと置かれています。

私は、どちらかといえばツユクサの生えた空き地のほうが、ずっと好きですが…。

こちらは、草ではなくが、金属製のポールの中から生えています。元は駐車場のチェーンを留める鉄柱のようですが、筒状になった空洞の中に種が落ちて芽を出したのでしょうか。植物の生命力ってすごい!って、改めて思います。

人が、花や野菜の種をまき、肥料や水を与えて一生懸命手をかけても、なかなか思うようには育ってくれないのに、道端に自然に生えた草や木は、なんでこんなに元気なのでしょうか?

人は、これを雑草と呼びますが、ハーブ愛好家のわが妹は「雑草という名の植物はない。人間が勝手に言っているだけ」と、怒ります。

「人間の勝手」確かに!私たちは花や野菜、木など植物を育てるのなら、もっとちゃんと植物の声に耳を、というか心を傾ける必要がありそうです。

子どもに良かれと思って勉強(高学歴)を強要する親、みたいなもんですかね。

最近つくづく思うことです。

 

2018年9月12日リンクURL