辺野古を見届けるまでは死んでも死にきれない ~ 今日(9月5日)の辺野古

沖縄県の「承認撤回」によって辺野古の工事は止まっているが、ゲート前行動は休まない。今日も那覇島ぐるみのバスや、嘉手納爆音訴訟の皆さんなど、およそ60人がゲート前のテントに集った。

各地で統一地方選挙がスタートしたことや、今日は那覇地裁で辺野古の抗議船にまつわる裁判もあり、最少人数でのゲート前行動となった。

二日月曜日から県内5市21町村で議会議員選挙がスタート、さらに県知事選挙、宜野湾市長選挙、那覇市長選挙を控えて、ゲート前の座り込みテントも選挙の話題一色。

毎日のようにゲート前の座り込みに参加してきた名護市議の大城ヨシタミさん、今日も選挙カーに乗ってまずは辺野古ゲート前へやってきた。

「10期40年を勤め上げこれで終わりにするはずだったが、22年前、この運動を立ち上げた一人として、辺野古を見届けるまでは死んでも死にきれない。辺野古新基地に反対する野党14名の候補者が全員が当選しないと辺野古は守れないので、77歳、老体を鼓舞して11期目に挑戦!」と熱く語る。

県知事選に向けて、こんなステッカーを付けた車が増えている。また、玉城デニー賛歌や応援歌がつくられ紹介された。

<デニー賛歌>  作詞・作曲:知花賢招

わったー島ぬ てぃだぬふぁ 勝連あまわり うるま島

ゆかる神の島 沖縄に 黄金ぬ花ぬ 願い星

平和を愛する くぬウチナーや イチヤリバチョーデー 肝ジュラサ

玉城デニーや くぬ島ぬ 平和で豊かな 沖縄を 

選挙の応援に行く人たちも多いので、ゲート前行動は午前中で終了した。

今朝の新聞で、護岸工事の現場では、抗議船やカヌーを阻んでいたフロートがかたずけられ、護岸の波けしブロックが一部撤去されたとの報道があり、那覇発の辺野古バスは帰途に海の見える浜辺まで足を延ばすことになった。

新基地に反対する市民らは、「撤回によって工事の根拠がなくなったのだから、工事用ゲートのフェンスや、海に張り巡らされたフロート、海を囲っている護岸を撤去し、速やかに原状回復をするべき」と主張して来たので、原状回復を始めたのかどうか確認したかったのだ。

瀬嵩の浜から大浦湾を見ると、フロートは片付けられていない。クレーン船も3基ほど海に浮かんでいた。

辺野古側から見ると確かにフロートはなくなり、いつもは海保のゴムボートが、抗議船やカヌーを追いかけて走り回る辺野古崎の海は静まりかえっていた。海保のゴムボートが一隻だけ、所在なげに浮かんでいた。(波消しブロックを撤去したという部分は、この場所からは確認できなかった)

しかし、フロートや、護岸の表面に張られた波消しブロックを一部はがしただけでは、護岸で囲われて潮流がなくなり、死にかけている海の生物たちの復活にはならない。原状回復にはちっともなっていない。選挙目当てのパフォーマンスとしか思えない。現に、波消しブロックを剥がす作業の様子を、NHKにだけ映像取材させたという。

お昼過ぎから雨が降り出した辺野古。辺野古漁港の片隅で、「グンバイヒルガオ」が雨を受けて気持ちよさそうに咲いていた。(葉っぱの形が”軍配”の形に似ている)

 

 

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