毎週水曜日、平和市民連絡会が担当する辺野古行きバスは早朝6時30分に那覇を出ると、いつも伊芸サービスエリアでトイレ休憩をとるころ、中城湾に昇る朝日を出会うことができる。
日の出が拝めると、「今日もみんなが無事に過ごせますように」と祈ることができるので、少し気持ちが和む気がしてうれしい。
が、今日も3回にわたって強制排除して、300台近くのダンプやミキサー車が入った。
最終日とあって、機動隊も軍警も少しいら立っているように思えた。排除の仕方がいつもより乱暴だ。
ゲートから少し離れたところで、一人舗道でプラカードを掲げていた女性を拘束しようとする機動隊に、みんなが駆け付け強く抗議し解放させた。
メインゲイトの座り込みテントの前では、市民らがフェンスに張ったバナーを、軍警が基地の中からハサミで切り落とし、外そうとしてもめた。市民らは基地内からは手の届かない位置に張り替えた。
このバナーは抗議行動を行っている日中の間だけ張り付けているもので、いつも市民らが帰るときは外して持ち帰っている。最近はそれすらもさせないということのようだ。
この日もオーストラリアなど外国からの参加者や、県外からの参加者も多数あり、昼食時間にはお正月に辺野古浜で初日の出を拝みながら行われる”初起こし”の琉舞の練習を、20人余が参加して行うなどの余裕も見せながら、今年のゲート前行動を締めくくった。
テント横の花壇では、色鮮やかな花々が座り込む人々を見守っている。
私たちは年内この日が最後だが、泊まり込みのスタッフたちが、24時間、正月もなく監視とテントを守る。陰でゲート前行動を支えるこれらの人々なくして、日々の抗議行動はありえない。
感謝しながら、4時過ぎ私たちのバスは、ゲート前を後にした。新しい年に希望をつなぎたい。