辺野古不屈の抵抗2000日 ~ 今年の座り込み納め

 辺野古キャンプ・シュワブゲート前の座り込みが、今日(12月27日) 2000日となった。

 

 路線バスと友人の車を乗り継ぎ、10時過ぎゲート前に着くと、テントの下で集会が始まっており、前名護市長の稲嶺進さんが挨拶をしていた。「座り込みが始まったとき、長い闘いになると思ったが、まさかこれほど長引くとは思っていなかった。しかし、私たちが折れずに抵抗を続ける限り、必ず勝利がやってくる」と、参加者を激励した。

 

 土木技師の北上田毅さんが、新基地建設現状を解説。「政府が先日公表した新基地建設の費用9300億円、工期13年は政府の願望に過ぎず、算定の根拠がない。現在、警備費だけで一日2000万円かかっているのに、埋め立てから施設整備まで、9300億程度でできるはずがない。当初、2400億円と言っていたが、6年たってここまで膨れ上がった。またしばらくして、状況が変わったとして釣り上げてくるだろう。

 工期についても、今から13年後には出来上がるような印象を作り上げているが、そうではない。設計概要の変更や、サンゴの移植など、沖縄県の反対をクリアしてすべての手続きを完了させるだけで、土日も休まず行っても5~6年はかかる。それから13年ということだから、最低でも20年はかかる。このような公共工事は有り得ない」と断言した。

 

 2000日に寄せて、県外、海外から寄せられたたくさんのメッセージも紹介された。

 沖縄と同じく米軍基地と闘い続けている韓国からは、ピョンテック平和運動センター、平和オモニ会、チェジュ島カンジョンの海軍基地反対する会など20数団体の平和団体が「2000日も粘り強く闘っている沖縄の皆さんを尊敬します。皆さんの闘いは私たちの闘いでもあります。共に頑張りましょう!」との連帯の寄せ書き。

サンフランシスコやハワイの平和団体からも熱いメッセージが届いた。

 また、令和新選組の山本太郎氏もメッセージを寄せ、「日本の民主主義を守ってくださってありがとう。2000日も座り込みをさせてしまって申し訳あありません。野党が政権をとって、辺野古を返上させ、原発を廃止し、数々の悪法を撤廃させましょう!」と呼びかけた。

 集会の途中から、ダンプやミキサー車の搬入に備えて、今日2回目の座り込みが行われた。今日から正月休みに入り、工事ゲートからの搬入はないと聞いていたが、今日もいつものように9時過ぎに一回目の搬入があったという。

 2000日目の今日も、「違法工事やめろ!」の声が、師走の寒空に響いた。

2019年12月27日リンクURL