東京MXテレビ、ニュース女子放送打ち切り

3月7日、沖縄の新聞は、沖縄に関わる政治的な重大ニュースが満載だった。しかし、県外大手メディアは、森友文書書き換え問題で空転する国会にかかりっきりで、沖縄のことなど眼中にない。まあ、いつものことだけど。

蟷螂の斧かもしれないが、我がブログでは今後のために、その痕跡だけでも残しておきたい。

その①は、昨日紹介した「辺野古の活断層について、防衛局の報告書に明記されていたとい     う問題。文書改ざんし閣議決定のうえで嘘の国会答弁。これだって本来なら国会     が空転するほどの問題だ。

その②  2009年、当時の駐米公使だった現在外務事務次官の秋葉剛男氏が、米議会の聞     き取りに対し、事実上沖縄への核持ち込みを容認する発言をしていた疑惑。これ     も沖縄だけの問題ではなく、日本の非核三原則を覆す発言であり、内閣が倒れて     もおかしくないほどの重大問題である。

その③  米軍機がまた部品を落下させ、6日間も日本側に知らせていなかったことが判明     したというニュース。米軍だけでなく、同じ日に那覇航空自衛隊のヘリも31キ        ロもあるドアを落下させていた。毎日が戦場のような沖縄である。

その④  軍事基地に抵抗する沖縄の県民をテロリスト呼ばわりする番組を垂れ流した東京     MXテレビは、問題になった番組「ニュース女子」の放送を終了すると発表。し     かしその理由を「スポンサーとの協議が整わなかった」としているだけで、 番     組内容については一切触れず、このような番組を流したことへの反省も謝罪もし     ていない。

放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は、8日、東京MXテレビに対     し、番組「ニュース女子は」で高江反対運動の黒幕と名指しされた「のりこえ      ネット」の代表・辛淑玉さんへの人権侵害を認定し、勧告趣旨の放送や、3か月     以内に再発防止策を提出することなどを求めた勧告を出した。

   <3月7日 琉球新報>

それにしても、たった一日の新聞紙面に、本来なら国家を揺るがすような重大ニュースが、三つも四つも掲載されるような地域が、沖縄以外にどこかあるだろうか?

 

2018年3月9日リンクURL

ユクシムニーや門(ジョウ)までん通らん~今日(3月7日)の辺野古

バスで辺野古へ向かう途中、いつも高速の伊芸サービスエリアで休息をとる。下車するといきなり爆音に襲われた。ここはキャンプ・ハンセンに隣接しており、ときには実弾演習の流弾も飛んでくるエリアにある。爆音は実弾演習の射撃音。15分間の休息時間中、途切れることなくずっと続いていた。

東の空からは真っ赤な太陽が昇ってきた。今日は暑くなりそうだ。

ゲート前のテントに着くと新しい横幕が掲げられていた。

 

きょうは東京から6人の若者が座り込みに参加。安保法制に反対して国会行動する中で生まれた若者たちのグループで、6人のうち二人は2年前にも一週間ゲート前で座り込んたという。今回も一週間の予定でゲート前で座り込み、この経験を東京に持ち帰って、これから活動に生かしたいとあいさつした。

今日も9時前、12時前、3時前と三回にわたって強制的に排除され、354台(これまでの最高)のダンプやミキサー車が入った。明らかに違法な過積載のダンプが県警や防衛局の職員に守られて続々と…。

これを民間の工事で行えば、犯罪として取り締まられ、ダンプの業者はもちろん工事の発注主も罪に問われる。辺野古の工事は国が発注主なのだ。国の工事なら違法もOKということか!

工事資材を運ぶダンプに交じって火器弾薬を積んだ米軍車両が何度もゲート前を通過した。辺野古弾薬庫から、キャンプ・ハンセンの実弾演習に弾薬を運んでいると思われる。

空にはオスプレイが不気味な音を響かせて私たちの頭上を飛んで行った。朝、伊芸のサービスエリアで聞いた爆音との関連がここで目に見える形で現れる。

 

「ユクシムニーや門(ジョウ)までいん通らん」、今日の辺野古ゲート前でこの言葉が何度も話題になった。「嘘は門までも通用しない」つまり、すぐばれてしまうという意味の沖縄のことわざ(黄金言葉)である。

恥ずかしいことに、すっかりユクシ(嘘)が常態化してしまったこの国の政府・国会のことである。森友8億円値引き文書の改ざんがバレたのだ。政権が退陣に追い込まれかねないほどの大嘘らしい。

それだけではなく、辺野古・大浦湾の活断層の疑いについても、国土地理院の資料から消去し「辺野古に活断層はない」と閣議決定した安倍政権だが(閣議決定さえすれば、なんでもOKになるのか?それなら国会はいらないよね)、防衛省の調査資料に活断層の存在が記されているだけでなく、埋め立てを予定している海底が軟弱地盤であることも明確に記されているということがばれてしまったのだ。

                                                     <3月7日 琉球新報 ↑↓>

 

2018年3月8日リンクURL

辺野古抵抗の歌⑧ ~ 静かな 空を返して

さんしんの日に辺野古・ゲート前で歌った沖縄オペラ界の大御所・知花賢招さん。嘉手納で生まれ育ち、現在うるま市にお住いだそうです。毎日頭上を飛び交う米軍機の騒音に、あるべき暮らしを壊される日々。日本とアメリカという二大国の理不尽な国家エゴに翻弄される故郷・沖縄への思いを歌に託して熱唱されました。

<静かな 空を返して>

                        作詞、作曲:知花賢招

1,  静かな 空を返して   夢をこわさないで
静かな 空を返して    愛をこわさないで
鳥の声を       風の歌を
返してほしい     静かな空へ

2.  静かな夜を返して   夢を奪わないで
静かな眠りを返して  愛を奪わないで
眠りについた     子どもたちへ
子守唄が       唄えるように

3.静かな願いかなえて  今を奪わないで
静かな願いかなえて  命 奪わないで
自由な空を      静かな空を
返してほしい     私たちのもとへ

 

 

2018年3月6日リンクURL