さんしんの日の今日(3月4日)、辺野古ゲート前でも、沖縄文化の象徴である歌・三線の音色が、基地の金網を軽々と超え、世界を結ぶ海や空に、高らかに鳴り響いた。
いつもは機動隊との対峙で、怒りと緊張感で張り詰めたゲート前も、今日は文化の香りが馥郁と立ちのぼった。
第一部は、沖縄のオペラ界の大ベテラン・知花賢招さんのミニ・コンサート。
知花さんは、嘉手納生まれの嘉手納育ち。オペラの名作他、宮良長包作品をいくつか歌った後、自作の「辺野古の海と陸」「静かな空を返して」を紹介した。
第二部は、さんしんの日本番。ラジオの正午の時報に合わせて、県内だけでなく、全国、世界の三線愛好家の人たちが声をそろえて「かじゃで風」を弾き歌った。
続いて、踊りや古武道など沖縄の伝統芸が披露された。
創作舞踊「加那よー」
琉球王朝時代に武器を禁じられた沖縄の先人たちは、武器の代わりに護身術として、空手や棒、櫂などの武術を編み出した。それが古武道として今に伝わる。