米軍と国の対応 この差は何? ~三沢事故と沖縄

青森県・三沢基地所属の米軍機・F16が訓練中にエンジンから火を噴き、緊急対応として小原川湖に燃料タンクを切り離し落下させた事故。米軍は即日三沢市役所に出向き謝罪、政府も同日素早い対応で「補償について話し合いたい」とコメントを発表したという。

沖縄で相次ぐ不時着や部品落下事故に、米軍は謝罪どころか沖縄県が事故状況の説明を求めても、いまだになしのつぶて。日本政府が沖縄を見下していることをよく知っている米軍は、しっかり右へ倣えしているようだ。

2018年2月23日リンクURL

今日(2月21日)の辺野古~私に手を触れないでください。お年寄りを大切に!

小雨の降るなか早朝6:30那覇・県庁前を出発。
雨でも暖かいと とても身体が楽になる。

午前7:40すぎ辺野古ゲート前に着くと、私たちを迎えてくれたのは、基地のフェンス沿いに並べられた美しい花々のプランターだった。

プランターはメインゲートの左右と私たちがいつも抗議で座り込んでいる工事用ゲートの左右に色とりどりの花が並べられていた。優に300~400はある。こんな粋な計らい誰がしてくれたのだろうか?

よく見ると、プランターには設置者の名前が「大成、若築、国場JV」とある。つまり新基地建設を請け負っている大手ゼネコンたちだ。途端に興ざめがした。暴力的に市民を排除して仕事をしていることに対する罪滅ぼしのつもりか?それとも儲けの還元?座り込む市民たちへの皮肉?こちらの気持ちもついひねくれてしまう。ともあれ花たちに罪はない。花たちは与えられた命をそこで精いっぱい自分らしく生きているだけだ。ありがとう。

プランターを飾り、花をめでる気持ちがあるのなら、海の花・サンゴやジュゴン、海の希少種の命を埋め立てて、戦争の道具・基地をつくるのはやめてほしい!

「機動隊!私に手を触れないで!お年寄りを大切に!       <これは、機動隊に運ばれている途中の私の脚>

今日も無理矢理排除されて270台余のダンプや工事車両が基地の中に入った。

檻の中に入れられても抗議を続ける人たち。

この日は、一日中キャンプシュワブの上空はヘリなど米軍機の轟音が轟いていた。私たちの頭上を、途切れることなく旋回し続けるヘリ。

抗議する人たちを威圧するかのように低空を飛ぶ。

メインゲートからは、演習に出かけるのか完全武装した水陸両用戦車が2台、国道に出ようとするのを止めた。

2018年2月22日リンクURL

活断層条例の制定で新基地建設を阻止しよう!

14日はゲート前の座り込みの後、夕方から那覇で行われたオール沖縄会議主催の「辺野古沿岸域 活断層シンポジウム」へ行った。

辺野古・大浦湾に直下型の活断層の可能性が非常に高いとの専門家の指摘に対して、国は調査した地質資料を全く公表しないまま、「活断層はない」と否定し続けている。

シンポジウムのパネリストは、
目崎茂和 三重大学名誉教授(自然地理学・珊瑚礁学の専門家)
加藤祐三 琉球大学名誉教授(岩石学・防災地質学の専門家)
立石雅昭 新潟大学名誉教綬(地質学・体積地質学の専門家)

三人の専門家がそれぞれに「辺野古の活断層の存在は否定できない」と指摘し、国はかなり長期間、綿密に調査をしていながら、その結果を全く公表していないことを批判した。

 <活断層は新基地の滑走路予定地の真下を通り、二本の活断層に挟まれる位置に、核も貯蔵されていると言われる辺野古弾薬庫がある>

特に立石 新潟大学名誉教綬は、これまでに島根原発と柏崎苅羽原発で、電力会社と国が、活断層の存在を隠して原発を建設したが、実際に中越地震が起こり活断層を認めざるを得なかくなった経緯などを紹介。

アメリカや徳島県の事例を挙げ「沖縄周辺で巨大津波を伴う巨大な地震が発生する可能性が危惧されている。原則として人間が居住する建造物を活断層上につくることを禁止する活断層条例を、沖縄県でも制定し、新基地建設を止めるるだけでなく、基地撤去そのものを迫ろう」と提案した。

国民の命より金儲けのための原発や基地のほうが大事とする国の姿勢は、今も昔も変わっていないというこの国の悲しい現実を、改めて思い知らされるシンポジウムだった。

 

2018年2月16日リンクURL