そういう「おばぁ」に 私もなりたい

15日は敬老の日でしたね。いつの間にか 私自身もその対象者になっていることを忘れがちな多忙な日々です。

私の尊敬する「おばぁ」たち <記事とは関係ありません>

私の尊敬する「おばぁ」たち
<記事とは関係ありません>

老人力の高い沖縄。過日、あるバス亭での出来事です。

コンビニの前にあるそのバス停には長椅子が二つあって、おばぁが4人並んで腰掛けていました。
立ってバスを待っているいる私に、手招きで「かけなさい」とすすめてくれました。

「ありがとうございます」と笑顔でお礼は言ったものの、それでも座らない私に
「ティマやとぅらんさ!(お代はいらないよ)」と、茶目っ気たっぷりに言うので周囲のみんなが大笑い。もちろん私も大笑い。

 

「健康のために…」と私が言うと
今度はもう一人のおばぁ
「座っていても運動はできるさあ」と言いながら
片足を大きく上げて足首を回して見せた。

辺野古で20年近く座り込んでいるのもお年寄りのみなさん

辺野古で20年近く座り込んでいるのもお年寄りのみなさん

 

半分ズッコケながらのその様子が可笑しかったので、
また周囲にいたみんなで大笑い。

そこまで言われたら腰掛けないわけにはゆかず
おばぁたちの横に並んで座り、笑いながら私も一緒に足首回し体操をしたのです。

もちろんお互い(おばあ同士も)見ず知らずのおばぁたちです。
とみに有名な沖縄のおばぁパワー全開の一場面でした。

 

壷屋のアンティークシーサー <記事とは関係ありません。

壷屋のアンティークシーサー
<記事とは関係ありません。

どう若く見ても80歳は超えている彼女たち。

あの過酷な戦(いくさ)を潜り抜け、灰燼に帰した沖縄の戦中・戦後を生き抜いてきた世代ですが、その苦労は微塵も見せず、底抜けに明るくたくましい。これがうちなぁおばぁの底力・魅力です。

沖縄のおばぁたちは 南国の花のように明るくてたくましい!

沖縄のおばぁたちは
南国の花のように明るくてたくましい!

 

 

そういう由緒正しきうちなぁおばぁに 私もなりたい。

2014年9月17日リンクURL

シーサー三昧~ Myシーサーコレクション№6

11月に全国から100人ほどの人達が集まって行うあるイベントの会場下見に、昨日行ってきました。
そこは車であと5分も行けば名護市という恩納村の北の端にありました。那覇からは一般道でいくと2時間ほどかかります。
その名も、かりゆしビーチリゾートホテル

私生活では あまり縁がなさそうな大層な名前に一瞬たじろぎますが、なぜそこか!というお話は後日にして
今日は、そこで出会ったシーサーたちをご紹介します。

DVC00088.JPGDVC00090.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず玄関口で出迎えてくれたのは個性派のこの顔と顔

一階エントランスのベランダは、
まるでシーサー展示場のよう。

シーサー好きにはたまらない!

DVC00100.JPG寝そべってほお杖ついて何笑っているんでしょうかね

DVC00099.JPG こちらは、黄金のシーサー「かりゆシーサー」

DVC00094.JPGなんて説明していいんだか!

どうぞ それぞれ勝手に解釈文つけてくれ。

とにかくピース!!!ね

DVC00095.JPG持っているのは「泡盛」の茶碗酒?

DVC00101.JPG食べて、唄って、踊って、笑って楽シーサー!

ちなみにホテルの外観はこんな感じです。

DVC00087.JPGDVC00092.JPG

 

歴史を拓くはじめの家うちなぁ20周年のつどいに参予定のみなさんはどうぞご期待ください。

2014年9月3日リンクURL

キャロライン・ケネディ様 ~私と一緒に辺野古の海で泳いでみませんか!

かつて沖縄に住み、海洋学者として沖縄のサンゴを研究してきたキャサリン・ミュージックさんが、ケネディ駐日米大使に「辺野古の海のサンゴを守るために手を貸してください」と手紙で訴えました。

彼女が沖縄に住んでいたころ、仕事で出会い、親しくさせてもらった一人として、とてもうれしい報道です。               新聞記事では一部しか紹介されていない手紙の翻訳を、私も会員である沖縄生物多様性ネットワークのMLから、全文紹介します。

キャサリン

    <辺野古・大浦湾のサンゴ群>

キャロライン・ケネディ様

私がこの長い手紙を書いたのは、沖縄本島北東部の大浦湾(辺野古)にある素晴らしいサンゴ礁生態系を日米の軍備増強計画がもたらす破壊から守るよう、あなたのご助力を嘆願するためです。

私は過去11年間(1981年~1988年と2007年~2011年)沖縄に住み、海洋生物学者として働いてきました。そして北は奄美大島や喜界島から、南は与那国島まで、琉球列島全域の海に潜ってきました。この経験から私は、大浦湾の美しいサンゴ礁に匹敵するサンゴ礁生態系は他に残っていないことを保証します。何ということでしょうか!
(あきさみよー!)このサンゴ礁が今も生き残っていることは、本当に奇跡といってよいでしょう。ここではサンゴの病気や白化が見られないのです!ここのサンゴ礁は、太平洋からカリブ海まで世界中のサンゴ礁を襲い破壊し続けている様々な問題を回避しているのです。(世界中のサンゴ礁が死滅しつつあり、現存するサンゴ礁が非常に貴重なものであることを、あなたも痛感されているでしょう。)

大浦湾は独自の素晴らしい生態系を有しています。ここにはマングローブ、川、蟹たちの住む砂浜、パッチ状に広がる浅瀬のサンゴ礁(私の専門とする青サンゴや赤いいそばなが繁茂しています)があります。また、絶滅の危惧されるジュゴンは言うまでもなく、日本に生息するクマノミ全種が生息しており、浅瀬に無数の海草が群をなしています。中でも最も素晴らしいのが、「珊瑚博物館」と呼ばれるより深いところにあるサンゴ礁で、数えきれないほどの華麗なサンゴが集合しています。私は昨年この海に潜り、驚嘆しました。7回のダイブで見た限り、ここのサンゴの全てが生きていました。私はまるで自分が子供の頃―全てがまだ生き生きとして申し分なかった60年前―に戻ったような気がしました。

私は、海洋生物を愛する立場からこの手紙を書いています。沖縄本島に残る最後の素晴らしいサンゴ礁を守るために、私と沖縄の人々に手を貸してくださいませんか?

大浦湾に残る素晴らしいサンゴ礁をご自分の目でご覧になるために、一度(お望みなら何回か)私と一緒にこの海に潜ってみませんか。あなたは、最近の初の沖縄訪問の際に、ヘリコプターで上空から大浦湾を視察されたのかもしれません。でも二度目は、私と一緒にこの海で泳いでみませんか?時期は今年の6月か9月がよいでしょう。(どちらかはご自由にお選びください。ただ、梅雨の季節や台風、観光客の多い時期は避けなければなりませんから、6月の方がよいと思います。)比較的安全な30フィート(約9メートル)の深さまで一度か二度潜れば、あなたはこの海のサンゴの美しさと重要性を確信されるでしょう。その素晴らしさを目にした後では、決してそれが消滅することを許容できないはずです。もちろん、この訪問を非公式にすることをお望みでしたら、訪問中メディアを遠ざけておくことができます。その代わり、沖縄の人々がこのサンゴ礁生態系を守るための手助けをしていただくことだけが、私の望みです。普天間基地を辺野古に移設するという決定を覆すことは、危急の課題なのです。

2015年には破壊(移設工事)が始まることになっており、残された時間は限られています。これほどに美しく、本来の姿を保ったサンゴ礁が破壊されることは、決して起きてはならないことです。

2011年、福島でのメルトダウンの直後に、私は沖縄からカウアイ島に移ってきました。当時も今も、日本の状況は非常に深刻だと強く感じています。そうでなければ私は今も沖縄にいたでしょう。私は沖縄を愛しています。先述したように以前長く住んでいましたし、一度離れた後も、死ぬまで住むつもりで戻ってきたのです。私は沖縄の人々の礼儀正しさや共同体意識が好きです。でもアメリカ人として、口をつぐんでいることができませんでした。

私は選択を迫られていました。そして2011年の4月、差し迫った辺野古への移設計画に対して沈黙しないことを決意しました。去年の夏(2013年7月)には、沖縄環境ネットワークの要請を受けて、ここカウアイ島から沖縄を再訪しました”
。大浦湾に潜り、保護のために力を貸すように頼まれたのです。沖縄訪問の際、私は移設計画に勇気を持って反対する名護市の市長にお会いしました。また、名護市の図書館と那覇市の県立博物館で講演を行い、何度かテレビや新聞に取り上げられました。すべては大浦湾のサンゴ礁生態系の素晴らしさを伝えるためでした。

キャロライン様、もし私が信頼できる人間であることを保証する推薦状が必要でしたら、ぜひ天皇陛下にお尋ねください。沖縄に住んでいた時、私は光栄にも何度か皇居を訪れ、天皇陛下と皇后陛下にお目にかかりました。天皇陛下は海洋生物を研究されています。陛下のご専門のハゼ類がよく私の専門の八放サンゴの枝に住み着くので、私は陛下のご研究のためにハゼを捕獲して差し上げました。また、当時私は「日本産魚類大図鑑(Fishes
of the Japanese Archipelago)」という本の英文編集を行っていたので、お会いしたときは非常に専門的なお話をしました。

今回、私が書いた2冊の児童書(そのうちの一冊「エリセラさんご」の後ろから2ページ目に、陛下のご専門のハゼが載っているのをご覧ください!)と履歴書を同封しました。私が海洋生物を愛する気持ちからこの手紙を書いていることを保証します。アメリカと日本の政府による攻撃から、現存する最後の素晴らしいサンゴ礁生態系を守ろうとする沖縄の人々を助けてください。私の証明書は完全で、動機は純粋です。私は強い意志と熱意を持っており、決してあきらめません。そして十分な知識を持っています。

最後に、あなたにハワイ王朝最後の女王リリウオカラニの言葉をお送りします。彼女は優れた音楽家、政治家、作家であり、博愛主義者でしたが、その思いはアメリカ政府によって完全に打ち砕かれました。女王は、アメリカによる侵略からハワイの人々を守ることができなかったのです。

彼女は1887年に粛々とした調子で書いています。「失敗を恐れて行動しなくなることが決してないように。柔軟性が低く、偏狭で、偏見を持っている人はこの世の王国を失うでしょう。逆に柔軟性がありすぎ、あまりに多くの悪いことを許容し、自分では全く判断しない人も同様です。(その中間の道を歩むのは)、剃刀の刃の上、そしてピリ(アカヒゲガヤ)の葉の細い縁に立つようなものです。」

親愛なるキャロライン様、あなたや私同様、リリウオカラニ女王は強い女性でした。ですから私はここであなたと彼女の言葉を共有し、この試みを前進させるための力を得たいと思います。あなたがリリウオカラニ女王と同じくらい勇敢で強い人であると分かることを望んでいます。

どうか私たちを助けてください。あなたにはそれができるはずです。力を合わせれば、私たちはきっと打ち勝つことができるでしょう。
————

2014年5月8日リンクURL