カジマヤーにあやかる

DVC00021.JPG 先日(16日)は、友人のお父様のカジマヤーのお祝いに招かれ、長寿をあやかって(福のおすそ分けをいただいて)参りました。

沖縄では、干支で長寿を祝うのが習わしです。61歳、73歳、85歳、97歳など。88歳は干支ではありませんがもちろん米寿も祝います。(年齢はいずれも数え年)

米寿は旧暦の8月8日に、97歳は旧暦の9月7日に、それ以外は、旧正月明けの初めての「その年の干支の日」に祝うのが本来の形ですが、近年はみんなが集まりやすいように土・日や休日に行われることが多くなりました。

お招きいただいたのは、いつも辺野古の座り込みで顔を合わせ、親しくなった方のお父様の97歳のお祝い。DVC00027.JPG                       <ご本人です>

カジマヤーとは風車のこと。97歳のお祝いをカジマヤーと称するのは、97歳ともなれば、たいていの方は子どもにかえり、風車を手にして遊ぶようになる、ということから来ています。

沖縄の祝いの席は、舞台で親戚縁者が演じる数々の出し物が盛大で、さながら演芸大会のようになるのが普通です。

DVC00033.JPG                        <民謡ショーあり>

DVC00032.JPG                       <フラダンスあり>

DVC00013.JPG                 <海勢頭豊さんのコンサートあり>

DVC00030.JPG              <辺野古ゲート前の仲間たちによる合唱あり>

DVC00018.JPG               <お孫さんお二人はプロのミュージシャン>

この他、琉球舞踊、知念良吉さんの歌(聞きほれて写真を写すのを忘れてしまいました)など、今席は辺野古繋がりとあって、辺野古総合大学芸能部総出演という感じでした。これだけの舞台は入場料一万円でもなかなか見られるものではありません。

DVC00026.JPG献杯の儀で、直接長寿をあやかるのは、辺野古座り込みのリーダーの一人、高里鈴代さん。

DVC00028.JPGして、山城博治さんも高江の抗議行動から駆け付けました。

DVC00007.JPGDVC00010.JPG                 <最後は全員総立ちでカチャーシー>

DVC00008.JPG                 <辺野古のマドンナ・島袋文子さんもノリノリ>

DVC00016.JPG                      <ご本人もノリノリです>

DVC00017.JPG 今どきはプラスチック製のカジマヤーが主流ですが、昔の子どもたちは、アダンの葉っぱでカジマヤーを手作りして遊んだものです。

どちらも用意されていたのはさすが!でした。

2016年10月18日リンクURL

「高江」の帰りに

「高江」のある東村はパイナップルの特産地。
N1ゲート前で座り込んでいると、目の前の国道70号を、収穫したパイナップルを満載したトラックが走っているのによく出会う。

トラックが通り過ぎた後に、熟したパイナップルの甘酸っぱい香りが、風に乗って漂ってきて、一瞬疲れを忘れて幸せな気分になる。

新基地建設も、オスプレイパッドも、機動隊との対峙もなければ
これが、本来のやんばるの村々の、ささやかだけど平穏な日々の暮らしの風景だったはずだと、思いが廻る。

p1030963 昨日、「高江一斉行動」に参加した帰り道、高江の共同売店に立ち寄った。

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抗議行動で、地域の人々に交通渋滞など少なからず迷惑がかかる。
地域の人たちが運営する売店で買い物をすることで、少しでもその地域に還元できるのであればとの思いである。

p1030967おいしそうなパイナップルが並んでいた。産地で買う採りたてのパイナップルの味は、また格別である。同じ沖縄県内でも、都市部のスーパーで買うのとは段違いと言っていもいい。

DVC00004.JPGみんな美味しいものには目がない。大人の顔よりも大きい。これが一個200円で~す。

高江に行ったら、ぜひ「高江共同売店」お立ち寄り下さい!

2016年9月15日リンクURL

”うりずん”のやんばるは花盛り

今年は梅雨入りが少し遅れているようです。

夏の暑さが厳しい沖縄では、寒さが去り梅雨に入るまでの間、短い春とうりずんと呼ばれる初夏の今の季節が、一番の花の盛りとなります。

辺野古へ通う高速道路両側のやんばる路は イジュの花が満開で
思わず感嘆の声があがるほどです。

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DVC00007.JPG                          <イジュの花>

沖縄の古典音楽に「辺野喜節」という歌があり、イジュの花を讃える歌詞が詠まれています。

イジュぬ木ぬ花や あん清らさ咲ちゅる 我んイジュやとてぃ 真白咲かな           (意訳:イジュの木の花はあんなに清々しく咲いている。私もイジュの花のように 真っ白に清く美しく咲きたいものだ)

イジュの花だけでなく、テッポウユリ、月桃、ソウシジュ、野生種のグラジオラス、野ボタン、デイゴ、名も知らぬ草花など、花好きにはたまらない季節です。

DVC00047.JPG                     <月桃>

DVC00002.JPG                      <野ボタン>

DVC00024.JPG                        <デイゴ>

沖縄は明日から雨の天気が続くとの予報。いよいよ梅雨入りかと思われます。             イジュの花は、雨に打たれて鮮やかになった森の緑に白い花が映え、美しさを増す花です。     まだしばらく、やんばるに通う私たちを、楽しませてくれそうです。

2016年5月15日リンクURL