悲しみの空にホウオウ(鳳凰)燃えて咲く

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あっちでもこっちでも、街路樹のホウオウボク(鳳凰木)が満開です。
真っ赤に燃える炎のようにも見えます。
今年は特に色鮮やかに感じるのは気のせいでしょうか!

写真は那覇市役所前のホウオウボク。
遠目にもハッと息を飲むような鮮やかさ。

DVC00008.JPG <市役所側から>

DVC00005.JPG          <空梅雨の青空に映えて…>

那覇市役所と路地を挟んですぐ隣の県庁前交番の両脇にも見事なホウオウボクが…。バックは県庁です。

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青い空を見上げても、吹く風を感じても、美しい花を見ても、元米兵による事件の被害女性へと思いかが行く。

鳳凰木にも、は蜜を吸いにやってくるのでしょうか!
「来てほしい」と祈りつつ…。

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2016年5月30日リンクURL

”うりずん”のやんばるは花盛り

今年は梅雨入りが少し遅れているようです。

夏の暑さが厳しい沖縄では、寒さが去り梅雨に入るまでの間、短い春とうりずんと呼ばれる初夏の今の季節が、一番の花の盛りとなります。

辺野古へ通う高速道路両側のやんばる路は イジュの花が満開で
思わず感嘆の声があがるほどです。

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DVC00007.JPG                          <イジュの花>

沖縄の古典音楽に「辺野喜節」という歌があり、イジュの花を讃える歌詞が詠まれています。

イジュぬ木ぬ花や あん清らさ咲ちゅる 我んイジュやとてぃ 真白咲かな           (意訳:イジュの木の花はあんなに清々しく咲いている。私もイジュの花のように 真っ白に清く美しく咲きたいものだ)

イジュの花だけでなく、テッポウユリ、月桃、ソウシジュ、野生種のグラジオラス、野ボタン、デイゴ、名も知らぬ草花など、花好きにはたまらない季節です。

DVC00047.JPG                     <月桃>

DVC00002.JPG                      <野ボタン>

DVC00024.JPG                        <デイゴ>

沖縄は明日から雨の天気が続くとの予報。いよいよ梅雨入りかと思われます。             イジュの花は、雨に打たれて鮮やかになった森の緑に白い花が映え、美しさを増す花です。     まだしばらく、やんばるに通う私たちを、楽しませてくれそうです。

2016年5月15日リンクURL

朝露と月桃の花

DVC00002.JPG                                        < 実家の庭の月桃の花>

今年も月桃の花の季節になりました。

月桃(げっとう)の花の清楚な佇まいが好きです。
月桃の清々しい香りが好きです。

月桃「げっとう」というその名前が大好きです。

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花房に光る朝露。これは早起きした人だけが見ることのできる特権。日が昇る頃には露は消えてしまうから。

月桃の繊維は丈夫で
かつてはいろいろな農作物を束ねる縄になりました。

月桃の香りは防腐作用があり、食品や化粧品、医薬品の保存料になり、衣服の防虫剤になります。

繁殖力も旺盛で、強く根を張るので、畑の周りに植えて
赤土流出の防波堤としても活用されています。

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梅雨空に生えて、凛と咲く姿は、
71年前の「沖縄戦」で、沖縄県民が流した涙と魂の痛みを知っているから、なお美しい(ちゅらさん)のです。。

2016年4月28日リンクURL