1・28県民総意の「建白書」から10年 国会請願署名で民意実現を求める県民集会

 

 

 2013年1月28日、米軍基地の負担軽減を求めて「オスプレイの配備撤回、普天間飛行場の閉鎖・撤去、と県内移設断念」を求めた県民総意の「建白書」が、翁長武志那覇市長(当時)から安倍首相(当時)に手交された。しかし、その県民の願いは、いまだ実現していない。

 オール沖縄会議は、県民投票やこれまで3連続の知事選挙に表れた辺野古新基地に反対する民意と、沖縄の過重な基地負担を改めて世に問い、新基地断念を求める請願を国会本会議で採択させるため、初の国会請願署名を始めた。県民総ぐるみで国会請願署名を成功させようと、「建白書」手交から10年目の今日(28日)県民集会を開催した。

 集会は大城オール沖縄共同代表の開会あいさつで始まり、国会議員代表、県議団代表、現場闘争部会代表がそれぞれに挨拶、玉城知事も音声メッセージを寄せた。 


 


 集会後県庁前から安里までデモ行進を行い、県民に「民意実現」を訴えた。

 

2023年1月28日リンクURL

1・28県民集会

 辺野古の座り込み行動の他、連日どこかで関連の集会があり、追われるような毎日である。

 故・翁長武志知事がオール沖縄を立ちあげ、県内全首長・全議会議長、経済界が辺野古新基地、オスプレイ配備反対で一致してまとめた「建白書」から10年、いまだ実現しないどころか、沖縄を盾に、日米が一体となって対中国戦争を起こそうとしている。それはすなわち沖縄が戦場になるということである。その危機感を国民の大多数は全く認識しない、あるいは知っていても無関心なまま進行していることに、沖縄県民は恐怖を覚える。

 翁長知事の遺志を継ぎ活動を続けるオール沖縄会議では、「民意実現を求める県民集会を開催する。是非ご参集を!

 

・とき:2023年1月28日(土)14:00~15:00。

・ところ:県民広場。

・主催:辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議。

・集会の後パレード:15:00~16:00 県民広場から牧志公園まで。 

 

 

 

2023年1月26日リンクURL

虹に祈る ~ 今日(1月25日)の辺野古

 大寒波が日本列島を襲った今日、沖縄でも国頭村の奥で5.2度、渡嘉敷島で6.0度などの最低気温を記録した。

 そんな中辺野古へ向かう。朝6時過ぎ自宅を出ると、顔に刺るような冷気、手袋をしても手がかじかむのを感じた。久々の体感だ。霧のような雨が寒さを増幅させていた。

 


           バスで高速道路を走っている途中で朝陽が昇り始め、霧雨を鏡にして虹が立った。思わず声が出そうになったほど鮮やかででっかい虹。「どうか希望の虹でありますように」と、祈った。 

 大きすぎてカメラのフレームに全体が収まり切れず、しかもバスの窓ガラス越しで、画像が鮮明でないのが残念。 

 9:00前、第一回目の座り込み。高齢者が多いゲート前、前日からの大寒波の予報に参加人数が減るかと思ったが、ほぼいつもの人数が揃った。どんなに寒くても辺野古は休むわけにはいかないのだ。みんなの心意気が伝わって気持ちが暖かくなる。

 

  

 11時前、第4売ゲートで座り込み。

 

 今日は波も高いとの予報だったが、ここから見たところでは、そう荒れているという感じはない。多くの船が湾内で動き回っていた。

 塩川や安和から運ばれてきた土砂を積み込んだ台船から陸揚げするためのダンプの列が桟橋に並んでいるのが見える。

 第4ゲートの周辺では、弾薬庫の改修や美謝川切り替え工事のためかなりの広域で森林伐採、掘削、工事用道路工事が続き、海でも山でも大々的な環境破壊が続けられている。

 第4ゲートまで15分歩いて移動した。この工事現場の向かい側の舗道に、おびただしい数のミミズの死骸が散乱。生物に詳しい人の説明によると、「工事で土が掘り返され、土中のミミズが住処を追われて、舗道に這い上がってきたところを、工事や警備で行き来する人間らによって踏みつぶされたのだろう」とのこと(付近に集落はないため、住民が舗道を歩くことはない)。あまりにも無残でカメラを向けることが出来なかった。「ごめんなさい!ごめんなさい!」と謝りながら、ミミズのいない隙間を選んで歩いた。 

 テントに戻ってくると、うれしい差し入れが待っていた。手作りの暖かいぜんざいを持ってきてくださったのは、元教師の男性。心も身体もホッカホカになった。

 正午前、工事用ゲートでの2回目の座り込み。雨が止んでポカポカと日が照り、少し暖かくなってホッとする。

 私はこの後沖縄市で別日程が入っており、正午過ぎ辺野古を後にした。

 


 沖縄市民会館の中庭。寒緋桜が咲き出した。5分咲きくらいだろうか。本部八重岳や今帰仁城でさくらまつりも始まっている。が、昨今の世情は、花見に行きたいという気分には、どうしてもなれない。

 

2023年1月25日リンクURL