辺野古新基地の断念を求める34万署名を成功させよう!

 今日(12月23日)12時15分から、県庁前の県民広場で、オール沖縄主催「辺野古新基地の断念を求める34万署名」の成功に向けてキックオフ集会が開かれた。

 去る12月16日、岸田政権は、ついに安全保障関連3文書を改定し、「反撃(敵地攻撃)能力の保持」「「軍事費の倍増」明記を閣議決定するに至った。去る大戦の反省から「武力はもたない」「戦争をしない」と誓った平和憲法を、改憲するまでもなく、それこそ生き埋めにしたも同然だ。

 3文書の中には、「中国の覇権を抑止するために、辺野古の基地は重要」との文言も明記されている。辺野古新基地が何のための基地か、その目的が露わになった。沖縄が戦場にされる可能性がさらに高まっている。 

 「辺野古反対署名はすなわち戦争反対の署名。これは沖縄だけの問題ではない。いま沖縄で起っていることは、すぐに全国へ波及する。全国に呼び掛けて34万人署名を成功させよう」と呼びかけられた。(署名目標の34万人は、去る9月の知事選挙で玉城デニー知事が獲得した得票数をめざす)

 

 今日の新聞朝刊は、自衛隊が沖縄市に台湾有事を口実に新たな弾薬庫の建設計画を発表したと報道。琉球弧の軍事要塞化が急速に進む状況に、県民の危機感がますます高まっている。

 

<12月23日 琉球新報 ↑>

 

2022年12月23日リンクURL

「長年闘い続けていることに尊敬と感謝 」韓国の若者からのエール ~ 12月21日の辺野古

 数日前から沖縄もかなり寒くなり、最高気温が20度を割る日が続いている。いきなりやってきた寒波は、寒さにまだ慣れていない身体には、かなりつらい。雨も重なって「今日の辺野古は寒いだろうなあ」とつぶやきつつ辺野古行きの貸し切りバスに乗った。

 朝9:00の座り込みは、いつもだいたい30人前後でスタートする。メンバーもほぼ水曜日の常連たちである。 

 だが、今日はいつもとちょっと雰囲気がちがうなぁという気がしていたら、若い人の姿が、一人、二人、三人と増えてきた。 

 

 11:00は第4ゲートへ歩いて向かった。辺野古弾薬庫の入り口である第2ゲート。その向かい側の山が大きく切り崩されている。美謝川の切り替え工事の一環で、先週より傷口がかなり広がっていた。

 雨で赤土が流れ出ないように、という意味だろうか。アリバイ的に「対策してますよ」とばかり、ブルーシートが置かれていた。お為ごかしもいいところだ。 

 第4ゲートに着くと、まだ11時になっていないし、ダンプも来ていないのにすでに座り込みの排除が行われていた。「一般車両の渋滞を防ぐため、ダンプが来る前に排除する」のだそうだ。「過剰警備だ!」と抗議の声があがった。国家権力の横暴は、どんどんエスカレートする。 

 辺野古湾の沖では、雨のため土砂詰め替えの作業などがでないのであろう、台船の上に積まれた赤土混じりの土砂にはブルーシートがかけられたまま、ただ浮かんでいた。

 正午前、今日2回目の工事用ゲートでの座り込み。

 韓国から来たという若いカップル。沖縄旅行に来る前ネットで調べていて沖縄の歴史と基地問題を知ったのだという。「韓国にも米軍基地があり、韓国政府は法律を改定して、アメリカと一緒になって戦争をしようとしている。日本政府と沖縄の関係も厳しく、長い間闘い続けている沖縄の皆さんを尊敬し、感謝している。国境を越えて連帯できる方法を見つける努力をします。共に頑張りましょう!」と、沖縄の闘いにエールを送った。 

「おばぁは 君のために座り込む」と割烹着の胸に書き込み、辺野古へ通う民謡おばあぁちゃん。

 自前の携帯用マイクとスピーカで、沖縄民謡の辺野古替え歌を披露する。

 

 午後3時前、三回目の座り込み。雨は降り続いていた。  

 年の瀬も押し詰まり、辺野古ゲート前での抗議行動は、来週28日まで。いつもの水曜日メンバーが、ゲート前座り込み今年の締めくくり、しんがりを務めることになる。

 大晦日31日で座り込み日数も切れ目よく3100日となる。

 

 

 

 

2022年12月22日リンクURL