沖縄の誇りと尊厳をかけて~参議院選挙公示

参議院選挙がスタートした。

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一人区の沖縄選挙区は辺野古新基地に反対するオール沖縄が推すイハ洋一氏と、辺野古推進派の現職で沖縄担当大臣・島尻愛子氏の事実上の一騎打ちとなっている。

今朝の出発式で、イハ候補の選対最高顧問である翁長知事は「沖縄の誇りと尊厳をかけた選挙。今回の選挙の意義はいろいろあるが、一昨年の名護市長選挙をはじめ、名護市議会選挙、知事選挙、衆議院選挙、そして今回の県議会選挙で勝ち続けて沖縄の民意を示してきたように、まずは勝つことが最大の意義」と、集まった聴衆に力強く訴えた。

DVC00203.JPG                     <翁長知事の激励を受けるイハ候補>

翁長知事の激励を受けて、イハ候補は、「基地のない平和な沖縄への歩みを、この選挙からスタートさせる」と決意を述べた。

DVC00189.JPG                       <イハ洋一候補>

県議会議員、宜野湾市長として経験を積み、実績も残してきた伊波氏。安全保障や基地問題の専門家でもある。この人を絶対に当選させて、国会で安倍総理と論戦を戦わせる姿を、ぜひ見たいものだ。

今回の参議院選挙は、沖縄のみならず、安保法、TPP、原発、憲法改悪と、沖縄だけではなく日本という国の明日がかかっているといっても過言ではない。

滅びの道に歯止めがかけられるのか、それともこのまま日本消滅に突き進むのか、究極の選択が迫られている。日本人よ!

 

2016年6月22日リンクURL

県民大会へ寄せる人々の深い思い

DVC00036.JPGP1030637       <35度を越す灼熱の太陽の元で行われた県民大会>

県民大会は古謝美佐子さんが歌う「童神(わらびがみ」で始まりました。子を想う親心を詠うこの歌が、被害者への思いと重なって参加者の胸に浸みわたり、続いて行われた一分間の黙祷のなか、こらえきれず涙を流す人も少なくありませんでした。

P1030636                               <童神を歌う古謝美佐子さん>

そして、最愛の娘を奪われた遺族のメッセージが読み上げられ、深い悲しみと怒りが会場を包みました。そこには大会決議の「海兵隊の撤退」をさらに超えて、「すべての基地の撤退」が織り込まれていました。

<遺族からのメッセージ全文>

ご来場の皆さまへ。米軍人・軍属による事件事故が多い中、私の娘も被害者の一人となりました。なぜ娘なのか。なぜ殺されなければならなかったのか。

今まで被害に遭った遺族の思いも同じだと思います。被害者の無念は、計り知れない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。

それでも遺族は、安らかに成仏してくれることだけを願っているのです。次の被害者を出さないためにも全基地撤去。辺野古新基地建設に反対。県民が一つになれば可能だと思っています。県民、名護市民として強く願っています。ご来場の皆さまには、心より感謝申し上げます。

平成28年6月19日、娘の父より

DVC00126.JPGたくさんの花束が供えられた遺体遺棄現場。被害者の父親は、ここで娘の魂に呼び掛けた。「お父さんだよ。一緒に帰ろうね」と。沖縄では亡くなった場所で魂を拾う「ヌジファ」という儀式を行う慣習がある。

DVC00037.JPG                      <あいさつを述べる翁長知事>

県議会超党派の県民大会とはなりませんでしたが「出席することが県民の意に沿うこと」として参加を決断した翁長知事。県民を代表する為政者として、被害者の命と尊厳を守れなかったことを詫びるとともに、改めて「辺野古新基地建設を許さない」決意と、「地位協定の抜本的改定」などに取り組むことを誓いました。

そして挨拶の締めくくりに、沖縄の言葉で「皆さん!負けてはなりません。我がうちなーんちゅの子や孫を守るために頑張りましょうね」と力強く呼びかけ、会場の6万5千人が万雷の拍手と指笛で応えました。

大会の主催者・オール沖縄会議の4人の共同代表もそれぞれに挨拶に立ち、その一人・被害者と同世代で大学生の玉城愛さんは「安倍晋三さん、本土に住むみなさん、第二の加害者はあなたたちです!沖縄とちゃんと向き合って下い」と、沖縄の民意など一顧だにしない政権と、無関心な国民に対して、痛烈な批判を投げかけました。

DVC00015.JPG                「私も米兵によるレイプ被害者です」 と訴える女性も…。

DVC00026.JPG翁長知事をはじめ共同代表など、壇上に上がった人たちの胸には、ハワイ沖縄県人会の人たちから送られた手づくりの「追悼のレイ(木の実でできている)」がかけられました。故郷を遠く離れた沖縄の人たちも怒りと悲しみを共有しています。

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DVC00031.JPGメッセージボードに込められた、人口わずか1%に過ぎない沖縄県民の思いは、99%の日本国民に届くのでしょうか?それともこれからも無視され続けるのでしょうか?

 

2016年6月21日リンクURL

県民大会に6万5千人~海兵隊の撤退を求める!

元海兵隊員による強姦致死遺体遺棄事件対する追悼と抗議の県民大会に、6万5千人が結集した。
この他、県内では宮古島でも集会が行われ、また沖縄の県民大会に呼応して、国会前をはじめ全国41都道府県、69か所で抗議集会が行われたという。

海兵隊の撤退を打ち出したため、自民、公明の国政与党や大阪維新の会が参加を取りやめオール沖縄の取り組みとはならなかったが、主催者が目標にした5万人を大幅に超えた参加者があった。

とりあえずは地元新聞の記事から、大会の雰囲気を感じ取ってもらいたい。

DVC00005.JPG       20日琉球新報は2面いっぱいにメッセージカードを掲げた写真を掲載。

 

DVC00003.JPG一方、沖縄タイムスは、やはり2面をフルに使って、被害者へ黙とうを捧げる場面を掲載した。

DVC00032.JPG          メッセージカードのもう一面は「海兵隊の撤退」を明確に求めた

 

2016年6月20日リンクURL