死体を踏み越えて生きてきた ~ 10月18日の辺野古

 辺野古へ行く日の朝6時過ぎ、モノレールの駅から、昇る朝日が望める。いつにも増して茜色に染まる東の空。「どうぞ!今日も一日何事も起こりませんように」と祈る癖はいつからだろうか。

 日に日に早朝の気温が下っていく。今朝は22度、最高気温は31度の予報。木蔭は涼しいが直射日光はまだまだ肌を刺すような熱さだ。

 イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ・ガザ地区の悲惨なニュース映像に、沖縄戦の体験者は平常心ではいられない。島袋文子さんもその一人。自ら望んでマイクを握った。

「何日も艦砲射撃の隙間を縫うように戦場を彷徨った。死体のない道はなかった。それらの死体を踏み越えて生き残った。あんな思いはもう二度と嫌だ。

 ここに基地をつくろうとしている防衛局、警備の皆さん!あなたたちは戦争に加担しているんだよ。これからでも遅くない。戦争に加担するようなことはやめなさい。あなたたちの子ども、この国の未来の子どもたちのために!  私は工事を止めるまで、生きている限りここに座り込む」。

 気迫溢れる文子さんの言葉に、辺りが一瞬静まり返った。

 これは国の試算。沖縄県は建設費2兆5千億円以上、工期は13年以上、完成できないかもしれない、完成しても軟弱地盤沈下して使い物にならないかもしれない、としている。

 正午前、この日2回目の座り込み。

 午後3時前、三回目の座り込み。

 沖縄移住6年目と言う南城市在住の男性。「はじめて辺野古に来た時、自分は関心のあるほうだと思うが、県外に伝わってくる情報と沖縄の実情はあまりにも違っていた。それで沖縄に移住して、主に県外に沖縄の本当の姿を知らせたいと発信し続けている」と。

 夜間中学校の生徒20人が、テント下でレクチャを受けた後、ゲート前で市民と一緒に座り込み、歌も披露してくれた。

 今日、明日(18日)は、日米合同演習に抗議する集会もうるま市で行われてている。

 また19日(木)は

「知事の不承認を支持する住民の抗告訴訟」第5回口頭弁論が行われる。


日時:10月19日(木)
   13:30 那覇地裁前城岳公園集合
   13:50頃 傍聴整理券配布(配布にならない場合もあります)
   14:30 第5回口頭弁論(那覇地裁101号法廷) / 原告意見陳述:渡具知武清
  終了後、報告集会(城岳公園)

◇身体がいくつあっても足りない日々が続く。

 

 

2023年10月19日リンクURL

デニー知事を守る! 集まれ 市民大行動 ~ 代執行訴訟口頭弁論

 国(防衛相)が提出した許可願いに、同じ国の機関である国交相がOKのハンコを押す自作自演の「代執行」。こんなことがまかり通るなら、国がやりたいことは、どんな反対があろうとも何でもできる、やりたい放題ということになる。権力を握るものにとって、こんな都合のいい話はない。このような国のどこに民主主義があろうか!

 「知事の対応は違法で異常」とは、10月5日の新聞の見出し。ネット上にあふれる沖縄ヘイトの一つかと思いきや、国の代執行訴訟訴状の文言である。この言葉をそっくりそのまま国に突っ返そう!違法で異常なのは国の方だ。

 

 

 

2023年10月15日リンクURL

玉城知事、不承認を明言 ~ 代執行訴訟受けて立つ!

  頑張る玉城知事を支えるため、市民の側にも、新たな抵抗のムーブメントが立ち上がっている。さまざまに工夫して県民・市民も声をあげる。

 「代執行訴訟」に市民・県民としてどう立ち向かうか、行政法の専門家・徳田博人琉大教授を講師に各地で学習会。(11日) 

 市町村議会の議員有志の会が立ち上がる(12日)

 県庁前で、知事激励集会(13日)

 

 

2023年10月14日リンクURL