すてきな屋上ガーデン

ある ゆいレールの駅で電車を待っている間
キョロキョロとあたりを見渡していて見つけた屋上ガーデンです。

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ゆいレール(沖縄都市モノレール)が開通したのは12年前。
空港から首里駅までの30分足らずの距離ながら
那覇の街の大部分が上から眺められる唯一のシチュエーションです。

そんな中で一つ問題になったのは
建物の屋上が丸見えになることでした。

企業などの大きなビルは別として、2~3階建ての一般家庭の屋上は
不用品や廃棄物が乱雑に置かれているところが少なくなかったのです。
ゆいレールから那覇の街並みを楽しもうとすると
ゴミ置き場のような屋上がいくつもいくつも目に飛び込んでくる。

首里城に向かう観光客が多く利用するゆいレールだけに
これでは沖縄観光のイメージダウンにつながりかねないと
那覇市が音頭を取って提唱したのが「屋上緑化」でした。

屋上緑化は、日差しが強く、民家でもコンクリート建ての家が多い沖縄では
景観上の利点だけではなく、太陽の熱を遮り冷房効果を高める大きなメリットがありました。

すぐ隣の屋上もみどりがいっぱい!

隣家の屋上もみどりがいっぱい!

 

那覇市役所の屋上に、市民が憩えるすばらしい屋上ガーデンをつくったり,当時の那覇市長(現・翁長県知事)は自宅の屋上に自ら土を運んで芝生の庭園と家庭菜園を作ってアピールするなど、行政が率先してお手本を示してきました。

 

 

十年以上たって、いま ゆいレールからの眺めに 不用品置き場のような屋上は一つも見当たりません。

これらのお宅の屋上ガーデンが何時できたかは知る由もありませんが
ゆいレールからの視線を意識していることだけは間違いないと思われます。

2015年9月23日リンクURL