<6月3日 琉球新報>
「軍民一体となって、最後の一兵となるまで闘え」と命令を残し、自らは無責任にも自決して果てた沖縄戦の日本軍最高司令官・牛島満中将。その辞世の句が自衛隊の公式ホームページに掲載されていることが明らかとなり、「旧日本軍と繋がる」として、識者などから批判の声があっている。
本人は、軍人としての誇りを守ったつもりかもしれないが、そのために多くの兵士と沖縄の人々(民間人)が犠牲になった。自決ではなく白旗をあげていれば、地獄さながらの苦しみの中で失うこともなった命だ。
湧き上がる批判にもかかわらず、削除はしないという。これまで旧日本軍のイメージにつながるようなことは、必死になって避けてきた自衛隊が、いまや堂々と「軍隊の顔」を見せるようになった。時勢はもうここまで来ているのかと驚愕する。