最高裁 門前払いに怒り!代執行裁判 ~ 辺野古3月県民大行動

 毎月第一土曜日に行われる辺野古県民大行動は、2日小雨の中1021人が結集して開催された。前日、沖縄県が最高裁に上告していた代執行裁判が、全く実質審議を行わないまま、門前払い(不受理)したことに、怒りの声をあげた。

 

 開会のあいさつに立った稲嶺進オール沖縄会議の稲嶺進共同代表は、「受付さえもしない、こんなバカな話があるか!ワジワジー!

 デニー知事は県民の先頭に立って頑張っている。私たちは後ろからしっかり支えなければならない。これが私たちの責務。日本国民はもっと怒るべき」と鼓舞した。

辺野古住民訴訟の東恩納琢磨共同代表。「日本と言う国はここまで堕ちてしまったのか。しかし、そんな国に私たちは立ち向かわなければならない。いかに門前払いされようとも、私たちには訴える権利がある。国を変えるのは私たちだ。裁判を通して、国がやっていることを国民へ知らせていく。国会を包囲して世界に訴えていくことも考えている」


 いつもは、カヌーや抗議船で抗議行動をしている海上チーム。この日は波が高く、海上での作業が行われなかったため、集会に駆け付けけた。

メンバーを代表して安里邦夫さん。「辺野古の海は、7年前、青く澄み、多様な生き物が豊かな素晴らしい海だった。海上行動は、赤土で埋められ、生物が息絶えていく様子を目の当たりにして、五感がやすりで削られるようで辛い。海の生物たちに『守ってあげられなくてごめんね』と、涙を流す。2017年からカヌーを漕ぎ抗議している。それは、私自身が自分らしく未来が見える社会で行きたいと思うからだ。だから私は、ここでカヌーを漕ぎ続ける」と思いを語った。

  

 

 

 

 

 

 

国会議員代表、県議会議員代表も挨拶。

 特に今回はうるま市民の自衛隊訓練場計画に防衛省が見直しの動きを見せるに至った市民運動の経緯を山内末子報告。

 「保革を越えて市民が共に撤回運動に結集することが出来、まず地域が反対の声をあげ、自民党支持者や市長までが、国に訓練場計画撤回を求める所まで民意を掘り起こすことが出来た」と。今後の運動の展開に希望を語った。

寒さと小雨が降る中、参加者が少ないのではと懸念されたが、コロナ禍以降では最も多い県民大行動となった。

 来月4月6日の県民大行動は、海上での工事現場を見ることが出来る瀬嵩の浜で行われる。

<参考>

                 <3月2日 沖縄タイムス>

 

 

2024年3月3日リンクURL