関東に住む友人が
庭に実った柿を、送ってくれた。
一個ずつ丁寧に包まれ、箱にぎっしりと詰められている。
たまたま来合わせた妹が
一つひとつ包みをほどきながら 「風情があるね」と言った。
「趣がある」と、私も感じていたところだった。
私の手のひらで包めるほどの小ぶりだけど、いや、だからこそ
庭の木に実っていた様子が想像できて、風情を感じる。
愛おしくて、そっと両手に包んで 抱きしめた。
スーパで買う柿は、確かに大きくて立派だけど
どこか作り物のような嘘っぽさを感じてしまうのは、私だけだろうか。
妹の孫たち(6才と4才、男の子)が、しっかり食べた上で、
「パパとママと僕たちの分」と、ちゃっかり8個も持って帰ったのに、
まだこんなにたくさんある。
亜熱帯の沖縄に柿は実らないから
食卓に山盛りの柿なんて、
あり得ない光景なのだ。
豊かな気持ちが、
身体の芯から湧いてきて
胸が温かくなった。
○○さん!ほんものの柿をありがとう!!