台風で、ずさんな護岸工事が露わに~今日(7月4日)の辺野古

台風7号の影響でどしゃ降りの雨の中、いつものようにゲート前での抗議行動が行われた。

レインコートの中まで雨がしみ込んでくるような大降り。

風も強く、いつもは、私たちがゲート前に到着する時間には、数十本の幟旗が沿道にはためいているが、今日はまだ掲げられていなかった。

2週続けての週末台風だったが、4日現在、フィリピン付近にある熱低が台風8号に発達し、また来週も台風が沖縄を直撃するとの予報である。

梅雨に全く雨が降らず、夜間断水も懸念されていただけに、沖縄にとっては恵みの雨ではあるが…。

大雨で、座り込みの参加が少なくなるのではと心配されたが、8時を過ぎるころから、続々と人々が集まってきた。

ゲート前では、いつものようににわかベンチをつくって座り込むのではなく、立ったままで抗議行動を行うことになった。雨の中機動隊の強制排除などで、転倒したりして怪我人が出たり、基地に入る工事車両がスリップしして事故を起こす可能性もあるとして、安全を図るため取られた措置である。(復帰運動の中で、雨の日の県民大会後のデモは荒るという教訓もある)

それでも、機動隊がやってくる。同じ目線で対峙した。

工事用ゲートの前を数度往復してデモ行進をした後、自ら道路反対側に移動して、抗議を続けることに。目の前を基地の中に入っていく工事車両に悔しさをにじませながら…。

午前中の搬入が終わり、ゲート前のテントの下で集会は続けられた。

一級土木施工管理技士の奥間政則さんが、「工事を急ぐあまり、ずさんな工事が行われた結果が台風によって露わになった」と、台風通過後の工事現場の様子を報告した。「黄色いフロートやオイルフェンス、汚濁防止膜はすべてズタズタになり、護岸の上や、岩場に打ち上げられた。

台風で、工事が遅れるのはうれしいが、フロートを固定するためにつけられた数十トンのセメント製のブロックが海底をこすり、サンゴや海洋動植物の住処がどれだけ破壊されたかと思うと、胸が苦しくなる。

去年までは、台風のたびにフロートを片付け、再設置するのにずいぶん時間がかかっていた。今年は、全く台風対策がとられていない。捨て石を覆った波消しブロックがあっちこっちでずれて隙間ができ、護岸は決壊寸前である。

こんな小さな台風でこれだけの被害が出たのは、11月の知事選までに工事が進んでいると見せかけるために、ずさんな工事をしてきたからだ。高江ヘリパッドのときと全く同じ」と危機感をあらわにした。

修繕前に次の台風が来たら、亀裂の入った護岸が決壊するかもしれないということである。台風8号が近づいている。

2018年7月5日リンクURL